ジョッキという入れ物の固定概念を克服したら、ホッピー1瓶で中身3杯飲めた。
ホッピーセットを頼むと、中身もしくは中といって焼酎のお替わりが出来ます。
ホッピーという飲み物は焼酎をホッピーというノンアルコール飲料で割って飲むわけですが、大抵ジョッキ1杯でホッピー自体はあまりますので、焼酎を追加して残りのホッピーで割って飲みます。
大体ホッピー一瓶に対して、中身二杯というのが僕の配分です。
しかし、立ち飲みで飲んでいる先輩方の分配はホッピー1瓶に対して中身3杯~4杯はいっちゃってるんです。それで焼き鳥とかちょこっとしたつまみをつまんでさくっと帰る。これが格好良い。
僕の場合はホッピーの分配が甘いせいで、ホッピーの後にハイボールとか日本酒なんかをダラダラと飲んでしまいます。いつもホッピーだけで帰ろうと思っているのですが、なかなか中身3杯が出来ない。
分配がうまいこといかないと、1杯目のホッピーは程よい濃さなのに、2杯目はやけに薄いホッピーになってしまったりします。かといって3杯目を頼むにはホッピーが足りない。
先日、よく行く居酒屋で酔っ払いの先輩方を参考にしていたら、中身分配のコツがやっと掴めてきました。
どうしてうまく分配でいないのか。それはジョッキという入れ物の固定概念によるものだったのです。
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ジョッキイコールなみなみと注がれているという固定概念
ジョッキで出てくるとなみなみ注がないといけないような心理的錯覚、固定概念が発生します。生ビールでもチューハイでも大抵はジョッキでギリギリまで注いで出てくるでしょう。
逆にジョッキの2/3くらいまで注がれた状態で出て来ても興ざめするか、クレームもんです。知らず知らずのうちにジョッキイコールなみなみと注ぐものという固定概念が出来ていたのです。
で、結論から言ってしまうと、ホッピーをジョッキいっぱいに注がないことです。
それだけでした。
書くのは簡単ですが、これが出来ずにいつも無意識にドボドボとホッピーを注いでしまい、結局中身を2杯しかお替りできていませんでした。先輩方は決して並々注がず、ジョッキという入れ物に左右されずに自分の好きな濃さで、自分の好きなペースで飲んでいます。
しかも飲むペースが非常にゆっくりです。
これは、飲んでいる間に氷が溶けて、少し濃かった焼酎の濃度が、ちょうど飲みやすい濃さに変わることを計算しているのではないかと思われます。
ちなみにホッピーというと三冷といって、ジョッキと焼酎とホッピーをキンキンに冷やして氷を入れずに飲むのが一番美味い飲み方だと言われていますが、僕は氷はあった方が好きです。
一見ただテレビ見ながら飲んでいるかと思いきや、長年培った時間配分が自然に身に付いており、小さな所作や飲むペースにも意味があるのだと、初めてわかったような気がします。
こうしなきゃいけない、こうでないといけない。
そうした自分の勝手なルールや固定概念、そんなものから解き放たれた時、初めて酒場の達人になれるのではないかな、と思いました。
ホッピーは1瓶で中3杯。
意識して飲むと懐にも優しく酔えます。
是非お試しを。
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