たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

Webデザインに意味や根拠をやけに求めたがる、デザインなんでおじさんはどうしてデザインに理屈を求めるのか。

f:id:takam0:20180221115337p:plain

Webデザインの仕事をしているデザイナーの中には、デザインの意味や根拠を求められた経験のある方が多いのではないでしょうか。

  • このボタンの色はどうしてこの色なのか?
  • どうしてここのマージンが広く取られているのか?
  • どうしてこのコンテンツがこの位置にあるのか?
  • このフォントを使った理由は?サイズの根拠は?

などなど質問攻めにする人を時々見かけます。

あれ、作っている人は多少なりともムカつきますよね。言い方にもよりますが、なんでなんでをやり出すと、まあデザイナーには嫌われます。

なぜ嫌われるのが分かるかって?
何を隠そう僕自身がデザインに対して「デザインなんでおじさん」だからなのです。

ではなんで、なんでおじさんはなんでを繰り返すのでしょうか?
ただ単に馬鹿だからなんでなんでと言っているわけではありません。

今回は、その理由についてなんでおじさんである僕が僕なりの見解を書いてみます。
あくまでも一般的なデザインの話ではなく、Webデザイン制作でのお話です。

なんでなんでいつも聞かれるデザイナーに読んで多少納得していただければ幸いです。

 

大前提としてデザインはセンスありきではあると思う。

まず大前提ですが、いくらデザインなんでおじさんでも、デザイナーにデザインをお願いするうえで、その方のセンスや感性といった感覚的なことをなしには語れないと思っています。

理屈や理論で固めても、最終的にはデザイナーのセンスによってデザインの良し悪しが決まることは否めません。

デザインの根拠や理由の説明にいくた納得したとしても、デザインが全然格好良くなかったら普通あまり納得できませんよね。

実際にUI、UX、SEO設計などの理屈だけで異常に見づらくて、お世辞にも格好良いサイトとは言えないようなWebサイトもちらほら見かけます。

ですので、デザイナーのセンスや感覚は必須だということはことわっておきたいと思います。

そのうえで話を進めます。

ビジネスで作る以上、作る目的に対しての期待度を根拠が必要。

たとえば、掃除機のデザインでも自動車のデザインでも、物理学や人間工学みたいな観点からいかに使いやすく、効率的に動作するかが考えられて作られています。

ただ、なんとなく格好良いから、といった理由で作られているものはまずありません。

Webデザインにおいても、UIやUX専門のデザイナーがいるように、ユーザーを誘導するための設計や目を引くための設計を理屈で考える必要があります。

  • このボタンの色だとクリックしてもらいやすい?
  • ここにボタンを置くとクリックされやすいの?
  • このサイトで訴求したい情報はここの位置がベスト?

そこにはなんとなくはありません。

なんでこうするのか?こうすることでWebサイトからの集客や売上を期待できるのか?期待値に対して成果を上げるためのなんでが必要なのです。

制作現場ですと、これをクライアントにもきちんと説明して納得してもらうためになんでが必要なのです。

ただなんとなく作って、成果が上がらなかったけどしょうがないよね。
これが個人サイトなどだったら全然気にならないのかもしれません。

しかし、ビジネスは済まされないわけなのです。

 

作ってもらったデザインに自分の所有物としての自信を持ちたいから。

たとえば、自分の着ているジャケットが革製だったとして、牛とか羊とか色々と種類がありますが、選ぶ際に丈夫さや経年による味わいが出る、など見た目以上に素材に対して選ぶ根拠があると思います。

牛革は羊の革に比べると、丈夫で経年による味わいがでるし、だからちょっと高いけど牛革のジャンパー買ったんだ、と自分の中で買った根拠と納得感持っていることの自信って誰でも欲しいと思います。

デザインについてもそれと同じで、デザイナーに作って貰ったんだから格好良いはず、だけど本当にこれで良かったのか?他人が見た時にどう感じるのだろう、こういった不安を少なからず感じる方は多いと思います。

そこで、最後に持っている人の自信になるのがデザインのなんで?となる根拠なのです。

このデザインはこういう理由でこうなっている、こういう効果や意味があるんだ、と誰にでも自分で説明が出来、自分も持っていて納得できる根拠が欲しいのです。

Web制作だとこれって結構大切で、今後Webサイトを運営や拡張していくうえで、モチベーションも変わってくるのです。
デザインに対して大した説明もなく、納得できないけど作って貰ったん取りあえずWebサイトを公開している、のと自分が納得して育てていこうとしているWebサイトでは、期待している成果にも雲泥の差が出てきます。

運営することで成果の出るWebサイトだからこそ、デザインのみならずあらゆる根拠を持ち主に納得して、継続して運営していただく必要があるのです。

よくリニューアルしてから短期でリニューアルするWebサイトがありますが、こういうサイトって納得感が少なかったのかな、と思います。

昔いた会社では、デザイナーが根拠なくデザインのゴリ押しをして、しぶしぶクライアントがそのデザインの意向に沿うような場面を見たこともあります。

そういう場合ってたいてい運用も続かないです。

 

あくまでも僕個人の所感で書きました。

実際にWeb制作の現場に携わっているとこんなことを感じますし、僕自身もこんな感じでデザインに根拠を求めているのだと感じています。