たかもブログ

溝の口や町田周辺やのこと、お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

なぜデザイナーやイラストレーターなど制作者は、「タダでやってよ!」と頼まれやすいのかモヤモヤと考えてみた。

f:id:takam0:20190122150556p:plain

先日、制作者は「タダでやってよ」には断固として対応すべきではない、という話を読みました。

type.jp

たしかに共感で、多くの人が出来ない技術を持っている人、ましてや、それを仕事にして稼いで生活している人、の技術を安易に無料で提供して欲しいなんて言うものではないと思います。

僕にはあいにく友達と呼べる人がほぼいないので、そういった依頼をされることはあまりありません。

しかし、昔の同僚などから、「相談に乗る、話を聞く」といったレベル、PC設定などをやってくれないか?などの相談は時々あります。

ぼくも「会社の次の仕事に繋がれば」と思って、なるべく人からの相談やアドバイスくらいは、自分にできることであれば相談には乗るようにしています。

なんでもかんでも金に結び付けようとは思いませんが、「タダでやってくれ」はなんだかモヤモヤする時がありますよね。

僕が制作業界の人間だからか、デザイナーやイラストレーター、エンジニアには、「ちょっとやってくれない?あ、タダで」というお願いを受けるという話をよく聞きます。

断ってケチとか言われなくないし、頼まれたもの負けみたいな感じになる時もあります。

そもそもどうして、こうも我々制作者は、職業にしていることをタダでやってくれ、と不躾なお願いをされるのでしょうか?

 

材料費がかからないから、タダで頼みやすい。

プログラムやデザインは基本的に材料費はかかりません。

まずは、そこが頼みやすいのではないかと思います。

たとえば、服飾のデザイナーさんに「服をただで作って欲しい」とは頼みにくいですよね。なぜって、布などの材料費がかかるから。

「材料渡すから、これで作ってくれない?」なんていう図々しい方もいるかもしれないですけど、あまりいないのではないでしょうか?

僕の妻はピアスやネックレスなどのアクセサリーを趣味で作っているのですが、その趣味ですら、「お金を出すから作ってくれない?」と頼まれることもあるそうです。

去年、うちではクリスマスケーキを知り合いに作ってもらったのですが、お店で売っているより少しは安いですけど、当然ですがきちんとお金は払いました。

本来こうあるべきなのです。

しかし、イラストやデザインなどは、「ちょっと一点だけ描いてくれない?」なんて頼まれやすい仕事です。(イラストとかロゴマークなんかは本当に多いですよね)

それもこれも、材料がほぼ不要なので、頼みやすいということに繋がるのかと思います。

頼んだ相手に金銭的な負担が少ない、と頼みやすいというところなのではないでしょうか。

資格や免許がなく、一般的に作業内容がよくわからないので、価値が分かりにくい。

次に資格や免許、職業としての認識度です。

デザイナーでもエンジニアでも、資格がなくてもなれます。

極端な話、名乗ったもの勝ちです。

たとえば、不動産仲介業や飲食店、美容師などは免許が必要です。
弁護士や税理士などそうですが、これらの職業はほとんどの人が、免許が必要な職業と理解されています。

免許や資格が必要な職業については、おいそれと、「お金はないけどちょっとやってくんねえかな?」とはなりませんよね。

これは、誰にとっても職業として認知されているからです。

お金を払わないといけない職業だということが誰にでも分かっているからなのです。

逆にデザイナーやイラストレーター、エンジニアなどは、その仕事内容は一般的ではありません。

聞いたことはあるでしょうけど、企業間取引で、それを仕事でやっている人にしか、認識されていない職業です。

ですので、ちょっと頼んだことが、お金のかかることなのか分かりにくい、という部分もあるのだと思います。

ブログやSNSも無料で始められますし、無料のホームページ制作サービスもあります。

そういった環境も、後押ししているのかもしれません。

学園祭のノリで「ちょっとよろしく!」みたいな感じの依頼もありますが、こういうのはまさに価値の分かりにくさから来ているものではないかと思います。

PCさえあれば、どこでもできるから個人に頼みやすい。

たとえば、美容師の場合は美容室にいかないといけない、飲食店であればお店まで出向く必要があります。

知り合いの店だからって、「今日お店に行くから、ちょっと何か食べさせてよ」「タダでカットしてくれない?」なんて頼みませんよね。

お店の機械や道具を動かさないと作れないようなものは、タダで提供できると認識されることはほぼありません。

しかし、PCひとつで家でも出来てしまうような作業は、タダで頼みやすい。
家でできるから、個人にちょっと頼むということがしやすいのです。

忙しくない時でいいからちょっと頼むよ!
ちょっと見ておいてくれない?

そんな感じで頼まれた経験のある方も多いと思います。

作業内容はどうあれ、PCさえあれば出来ますので、比較的ちょっと手伝ってもらえるレベルに考えられることが多いようです。

特に他人が動くこと、他人の時間を割くことに鈍感な人は、人の作業が手軽に思えると、タダでやってくれるのではないか?と考える傾向にあるようです。

 

「タダでやってよ」との付き合い方は、やってあげたいという気持ちが続くところまで。

個人的に人に頼まれると、「お金」とはなかなかに言い難いものです。

会社という看板の中で動いていれば、ビジネスを割り切って交渉できますが、知り合いや友達だと、ことわる理由を探すのも面倒臭いので、不本意にもタダで請けてしまう人も多いでしょう。 

お世話になった人だからやってあげたい、という気持ちがあれば、それは個人の自由だと思います。

他人が、無料で制作なんかするな!と言うような事ではありません。

ただ、なんだか自分で気持ちがモヤモヤする、「なんでこんなことただでやらなきゃいけないんだよ」という気持ちがするのであれば、断る理由を考えた方が良いかと思います。

僕も、たまにPC設定やら色々頼まれることがあるのですが、やってあげていると、あれもこれもとなってきます。

最初は気前よく引き受けたけど、どんどん要望が膨らんでいくこともあります。

自分の休日を使っていれば、自分の時間はなくなりますし、それで何も見返りがなければ、大体の人はモヤモヤするものです。

自分の親であれば良いけど、元同僚とか友人だとちょっと面倒くさいな、と感じることだってあるでしょう。

そんな時は、「ここまではやってあげるけど、ここから先になるとタダってのは厳しい。仕事としてなら請けるよ」ということはきちんと言うべきです。

ギブ&ギブ、と言いますが、気持ちがモヤモヤするようなことなら、ギブしない方が自分にとってはストレスになりません。

善意でやっていることにストレスを感じるのであれば、それは善意ではなくなってしまいます。

善意でやるのであれば、相手に感謝されて自分も気持ちよく、または本当に相手のためになったので良かった、と思える範囲で止めておくのが無難です。

ですので、僕は面倒くさいと感じるところまで、お願いが広がったら、調べ方教える、とか業者にお願いした方が早いよ、と回避するようにしています。

 

****

 

制作の仕事をしていると、なんだかモヤモヤするようなお願いごとをされることも多々あります。

人に頼られるというのは悪い気はしませんが、「それで食っている」という意識が強い人ほど、タダでやってよ、にはイラッとします。

ちなみに、僕の場合は、喜んでくれるのであれば無償で与えたい、かなりお世話になっているので、自分に返せる恩があればなんでも、という人のためには自分の仕事のスキルを出し惜しみなく提供するようにしています。

判断は個人によって違いますが、断って「ケチ」と思われてイラッとくるストレスと、やってあげてモヤモヤするストレスを天秤にかけて考えれば良いと思います。

そんなに器の大きい成人君主のような人間なんていませんから、まずは自分のストレスで物事判断するのが一番です。