【ゲームと子どもと母親】Nintendo Switchを買ってみて、ゲームは本当に子どもにとって悪なのか?について考えてみた。
最近、自分の誕生日という名目で、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を購入しました。
Nintendo Switch 本体 (ニンテンドースイッチ) 【Joy-Con (L) ネオンブルー/ (R) ネオンレッド】
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2017/03/03
- メディア: Video Game
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実際には、現在7歳(小学校1年生)の息子にやらせるために買ったようなものなのですが、一応僕のものを貸しているということにしています。
というのも、「子どもとゲームの関係」については、我が家でもたびたび議論や夫婦喧嘩の元になり、どのようにゲームと付き合っていくかが課題となっているので、一応僕のものである、ということにしているのです。
僕はファミコン世代で、夢中になってゲームをやってきた方なので、ある程度ゲームに対しては寛容だと思っているのですが、ゲームに興味のない母親のゲームへの拒否反応のすさまじさには、ちょっと驚いてしまいます。
そこで、「母親とゲームと子ども」について、 考えてみました。
あくまでも僕個人の意見ですが、これから子どもにゲームを購入するか迷っている方の参考になればと思います。
- どうして母親は、ゲームを毛嫌いする人が多いのか。
- どうしてSwitchを選んだのか?購入を決断したポイント。
- ゲームを禁止する、我慢させる、ことの懸念点。
- ゲームをやらせないのではなくて、ゲームより面白いことがある環境を、子どもに与えられるかがポイント。
どうして母親は、ゲームを毛嫌いする人が多いのか。
僕の周りでも、母親の中には、「子どもには絶対にゲームは買い与えない!」「ゲームは勉強しなくなるから完全に悪」「ゲームだけは嫌!」と物凄い拒否反応を示す方も多いと聞きます。
勉強をやらなくなってしまう。勉強に身が入らなくなってしまう。
我が家でも、そこまでの拒否反応ではないにしても、ゲームのことで頭が一杯になって、勉強をやらなくなってしまう、勉強に身が入らなくなってしまうことを懸念しています。
勉強だけでなく、やることをやらない、手伝いをしない、など生活がゲームによって荒れることを恐れているのです。
たしかに夜にゲームをやると、脳が覚醒して興奮して寝付けなかったりして、慢性的な寝不足になることも考えられます。
アニメ・ゲームばかりの大人になって欲しくない。
これも大きいでしょう。気持ちは分かります。
アニメ、ゲームというと、無条件に毛嫌いする人が多いのは、子どもというか、大人の姿をみて、のものだとは思います。
そういう大人になってしまうのが嫌、というのが大きなひとつの大きな要因でしょう。
僕も正直息子にそうはなって欲しくありません。
(ただ、本当に本人が大好きなことであれば、僕には到底理解は出来ませんが、あえて辞めろというつもりもありません)
「そもそもゲームが嫌い」という方は、「ゲームをやっている人が嫌い」と同義なのかもしれません。
話を聞いていると、どうも僕にはそう感じてなりません。
僕も、仕事中にゲームのことが頭から離れない人を相手にする経験があるので、この気持ちはよく分かります。
まあ、大人に関してはまったく可愛げはありませんが。
どうしてSwitchを選んだのか?購入を決断したポイント。
我が家もゲームに関しては、否定的だったのに、どうして急にSwitchを購入したかというと、僕が欲しかったというのもあり、色々な側面からゲームを肯定して、妻を徐々に説得したからなのです。
そして、さすがファミコンのNintendo、母親と子どもとゲームの関係性をよく理解していて、Switchというのは、母親のこともよく考えているのです。
ゲームのプレイ時間を管理できるアプリ「みまもりSwitch」。
Switchには「みまもりSwitch」というアプリがあるのですが、これがSwitchを買う決め手にもなりました。
どういうアプリなのかというと、曜日毎にプレイ時間を設定できて、子どもがプレイした時間が設定時間に近づくとアラートを表示して、ゲームの終了を促してくれるのです。
自分が子どもの頃もそうでしたが、時間を見ながらゲームとやるということはあまりありませんでした。
母親に言われるなり、ゲームオーバーしたタイミングで時間をみてやめる、という感じでした。
どうしても、母親に言われると反抗したくなったりして、そこで親子喧嘩が勃発するのも、母親にとってはゲームが嫌なポイントなのでしょう。
そこを「みまもりSwitch」は解決してくれるのです。
設定したプレイ時間になったら、ゲームの強制終了ではなく、アラートで促すのがおススメ。
アプリには、ゲームの指定したプレイ時間が過ぎたら、「アラートで終了を促す」と「ゲームを強制的に終了」という2つのモードがあります。
実際に、子どもにゲームをやらせてみると、ゲームの終了時間が来ると焦るし、クリアできなくて泣く、という事態が発生します。
ここで強制終了してしまうと、子どもの機嫌も悪くなり、何のためにゲームを買ってやったのか分からなくなってしまいます。
できれば「楽しかったね」で終わりにしたいものです。
そういう意味では、強制終了ではなく、アラートで促すというモードが適していると思います。ちょっと時間が過ぎてしまうこともありますが、気持ち良く追われるのであれば、プレイ時間は目安で良いのではないでしょうか。
テレビを独占しないで出来る。車中の暇つぶしに使える。
正直、居間のテレビをゲームで独占されるのが嫌です。
ゲームをテレビに繋ぐのも面倒ですし、ゲームを見ながら酒を飲みたくありません。
というのと、持ち運びができるので、車の移動や大人の買い物につき合わせる時に使えます。
スマホやゲームに子守をさせるな!という方もいると思いますが、便利なものはケースバイケースです。
うまく利用できるよう大人がコントロールできれば良いと、僕は思っています。
家族で一緒に楽しめる。ゲームを通じてコミュニケーションを取れる。
ひとりでゲームを独占して1対1でゲームをやるのではなく、一緒にプレイできるゲームが多いのも、Switchを選んだポイントです。
黙々とゲームをひとりでやるのではなく、ゲームオーバーの悔しさや、協力しながら親子で遊べるのは、コミュニケーションにも繋がります。
ゲームを子どもと一緒にやることに拒否反応を示す方もいそうですが、子どもは親と一緒にゲームをやるのは楽しいものです。少なくとも、僕は子どものころ、一緒に親もゲームやってくれたら楽しいな、と思ったことはあります。
Switchには体を使うようなゲームもあるようなので、家族で楽しめたら良いな、と思っています。
今のところ「New スーパーマリオブラザーズ U デラックス」しか持っていませんが、2人プレイで、奇声を発して楽しんでいます。
特に酒を飲んだ後は、コントローラーを叩きつけたり、といった王道のゲームのやり方を息子には見せつけております。
(子どもはドン引きしていたので、反面教師にはなれたのではないかと自負しております)
最近では、あんなにゲームを毛嫌いしていた母親(妻)も参戦して、交代でみんなでゲームをやることもあり、家族でマリオを楽しめています。
(結局、妻は子どもが寝た後に、ひとりでゲームを練習する始末)
ゲームを禁止する、我慢させる、ことの懸念点。
ゲームに関しては、息子が欲しいと言ったので購入を検討したのですが、これを我慢させ続けることって、果たして本当に子どものためになるのか?ということを考えていました。
結局、懸念点も踏まえたうえで購入にいたったので、僕の考えたゲームを禁止・我慢することによる懸念点についても紹介したいと思います。
大人になって反動が来るのではないか。
人にもよると思いますが、あまりに上から押さえつけられると、どこかで反動がきて、バネのように跳ね上がります。
ゲームが大好きな知人は、子どものころ厳しい過程で、ゲームはほぼやらせてもらえなくて、大学に入って独り暮らしを始めたタイミングで、ゲーム三昧になったと話していました。
やっちゃダメなことって、どこかでやりたくなります。
我慢すればするほど、やれる時に大解放されるものなので、ゲームに関しても、あんまり「良いな、欲しいな」を募らせ過ぎると、大人になって反動が来そうな気もします。
もちろん、ある程度の我慢は必要です。
我慢のできない大人になってしまうと、社会に出てもすぐに転職を繰り返したり、ろくに定職に就けず、怪しいオンラインサロンに入ってプロブロガーを目指してみたり、ということにもなりかねません。
我慢にも、さじ加減が必要だと思います。
自分の家にないから友達の家に行ってプレイする、のは友達の家に迷惑なのではないか。
Switchを購入する前に、みんなどうしているのか、Yahoo知恵袋で検索していました。
すると、「Switchを持っている家に入り浸るようになるので、欲しがっているなら買ってあげて欲しい」という意見がありました。
たしかに、僕が子どもの頃、ゲームソフトを沢山持っている友達の家で、プレイさせてもらったりしていました。
子どもの友達が遊びに来てしまうと、なかなかダメとは言えない親も多いと思います。
自分の家では買ってもらえないから、友達の家で遊ぶ、という習慣が付いてしまうと、ゲームを持っている家庭には迷惑がかかります。
僕は、他人に迷惑をかけるような教育は、そもそも間違っていると思います。
息子に聞くと、上に兄弟がいる家では、Switchを持っている家庭も多く、そういう家にしょっちゅう「ゲームゲーム」と遊びに行くようだと迷惑になるのではないかと考えました。
ゲームをやらせないのではなくて、ゲームより面白いことがある環境を、子どもに与えられるかがポイント。
僕も小学校の頃はファミコンをかなりやり込んでいました。
親の目がなければ、1日1時間なんてルールは絶対に守りませんでした。
でも、中学高校に行くと、ゲームはほとんどやらなくなりました。
主な理由は、「漫画を描くことの方が面白かった」「エロいことに興味が出てきた」「部活をやり始めた」で、家でゲームをやるどころではなくなってきたからです。
この3つが大きかったと思います。
禁止されなくても、必然的に家でゲームをやることの方が少なくなっていきました。
僕は、ゲーム自体がどうこうではなく、「ゲーム以外にも興味の持てる環境に身を置けるか」がゲーム漬けならないために重要なことだと思います。
ゲームをやらせることに抵抗の親御さんは、子どもがゲームをやりたい、と興味を持恥また際に、ただ単に「ゲームはダメ!勉強しなさい!」ではなく、それ以上に子どもが夢中になれることを、一緒に探してみると良いと思います。
ただ、単に悪いと決めつけて禁止するのは、頭の良いやり方ではありません。
僕自身は、ゲームとか漫画で育ってきて、大人になってもゲームを作っていたりするので、ゲームとか漫画のことは否定しません。
(アニメは正直よく分かりませんが、、)
ゲームは、自分自身の発想やアイデア、モノづくりの原点だとも思っています。
ですので、息子にも楽しんでもらい、発想豊かに育ってもらうたい、という願いをゲームの世界に期待している部分もあります。
何事も親がうまくコントロールできるかどうか、だと思います。
ここに書いたのはすべて持論ですが、子どもにNintendo Switchの購入を迷っている方の参考になればと思います。
なかなか楽しいですよ。