男のロマンがすべて詰まった川崎駅。老舗の町中華「天龍」でレバニラ炒めと餃子とビールで昼飲み。
僕は川崎駅の周辺が大好きです。
川崎駅は色街でもあり、ギャンブルの街でもあり、昼からやっている居酒屋もかなりある飲みの街でもあります。飲む買う打つ、の男のロマンがすべて揃っています。
しかし、治安が悪そうでいてショッピングには最適、明と暗が入り混じったような感じがたまりません。
JR川崎駅から京急川崎駅方面へ歩いて、市役所や競馬場を散歩すると、人間の欲望、社会の明暗を感じられるようで、そこに酒の酔いが合わさると何とも言えない、トリップ感を味わうことが出来ます。
僕は会社を平日にばっくれたら、どこに行こうかと考えると、真っ先に川崎駅を目指します。禁断のトリップといえば川崎なのです。
川崎は昼から営業している居酒屋も多いです。
昼からやっている居酒屋は、作業着のまま飲んでいる人、きちんと背広を羽織って姿勢正しく飲んでいる人、夜よりも癖のある人が昼間から飲んでいるようにも見えます。
昼間の居酒屋というのは、ある意味夜の居酒屋より入りにくい雰囲気があります。
なんというか腰を据えて飲むにはまだ早いし。
そういう時に迷ったら町の中華屋さん。
京急川崎駅近くの天龍です。
昼時になると、長蛇の列とは言いませんが、外待ちも出るような人気の中華屋さんです。安くて飽きの来ない町中華です。
何年も変わらない川崎の名店です。
カウンター席のみの店内に入ると、中国人の店員さんが注文を聞いてきます。
店員さんはほぼ全員中国人とみられ、雑談が全部中国語なので、なんだか中国の料理屋さんに来たような気分になります。
会話の内容が聞き取れないので、無駄なおしゃべりも、BGMのように邪魔になりません。
中国語のアクセントと中華料理は合いますよ。
ホッピーやウーロンハイ、お酒(日本酒)もありますが、中華食堂にきたら瓶ビールでしょう。キンキンに冷えた大瓶にザーサイの小皿。
メンマとかザーサイとか、ビールのアテにちょっとした小皿もセットになっているのが、中華食堂の良いところです。
お通しではなく、あくまでもサービスとしてのオツマミ。
なんだかビールを頼んだ自分が得した気分になります。
ここ天龍は、日本で一番餃子が出てくるのが早いんじゃないか、と思うほど、餃子はすぐに出てきます。焼いてある餃子を焼き直しているような感じなので、激熱で焼き立てが出てくるような感じではありません。
表面はさくさくで、中身はジューシー。
個人的にはもっとニンニクが効いていても良いかと思うのですが、これはこれで美味い。何より餃子は焼き上がりまで、待たされることが多いのですが、こちらは本当に早くでてきます。
そして、身体のことをかんがえての、「レベニラ、ライスなし」です。
レベニラを口に含んでライスをかき込むことを想像すると、我慢できなくなってくるのですが、そこはビールや烏龍ハイで我慢します。
昼から炭水化物を摂取すると、夜の酒がいまいち効いてこないのです。
本当はライスについてくる、化学調味料がビリビリと舌を刺激する中華スープを飲みたいのですが、これを単品で頼んで良いものか分からず、毎回断念。
いつかは交渉してみようと思ってます。
ニラレバを平らげると、ラーメンも食べられそうな気がしますが、ここが我慢です。
天龍のラーメンは、昔ながらのラーメンといった感じで、あっさりしていて、適度に化学調味料の刺激を感じる、僕の大好きで飽きのこないラーメンです。
これにコショウをパッパとたくさんかけてすするのが僕流です。
ラーメンはその日の締めなので、また今度。
店を出るとまだ明るい陽射しに、交差点を行きかう家族やカップル。
自分は明るい時間から独りで酔っているろくでなし。
たまには昼間からこんなろくでもない過ごし方をしても良いではないか。
こんな記事を書いていると、明日は会社に行く時間に出て、そのまま南武線に乗って川崎駅に流れて行ってしまおうか、と考えてしまいます。