たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

小さな制作会社の経営で感じた、人を雇うということ。

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制作業界には、個性的というかアクが強い方が多いです。
それぞれに色々な考えを持っている人がいるので、時には考えが食い違って衝突することもあります。そういう人達をまとめるには、ルールを作ったり、納得いくまで説得したりとかなりの苦労が伴います。

同僚であっても個性の強い人と一緒に働くのは苦労しますが、雇ってまとめるとなるともっと大変です。

今回は、雇うという立場から感じた、について書いてみます。
僕は自分でやった方が早いと思ってしまうような、チームプレイというより単独プレイを好む性格なのですが、必要に迫られて組織運営をしてきました。

人を牽引していくような力量や、リーダーシップがあるような人間ではないので、僕の前を通り過ぎて行った人たちも結構います。今でも出来れば人を管理するのは誰かにやって欲しいとすら思っています。

そんな中で、それなりに自分で考えてやってきて気が付いたや感じたことを書きだしてみました。あくまで個人の所感なので悪しからず。

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自発的に動ける人なんてほとんどいない。

指示待ち人間と言う自発的に動けない人を揶揄する言葉があるくらい、自発的に動ける人を会社は求めてしまいがちです。

言われなくても行動出来る人、自分から企画提案出来る人、とにかく指示を出さなくても動ける人が好まれます。

自分が雇う立場になると、確かにそう思います。
自分の代わりにやってくれる人、言われなくてもやっておいてくれる人が一番助かります。

しかし、そういう人ってほとんどいません。
能力がどうこうではなくて、自分が求めているのが結局「自発的に動ける人=自分の考えと同じように動く人」だからです。

実際に自分からどんどん動ける人がいたとします。
例えば新サービスを作りたいから周りの社員に指示してどんどん進めてしまう。

でも、それはそれで困るわけです。
相談なくして自発的に動かれるのはNG、でも自発的には動いてほしい。でも、いちいち相談すると今度は、いちいち相談しないで自発的に動いてほしい、となってしまう。
何とも矛盾しているような感じになってしまうのです。

自発的に動いても自分の考えとは反対に動くような人は好ましくありません。
よく会社に新しいアイデアを、とか新しい風を吹き込んでくれる社員を募集中、なんていう求人を見かけますが、あれ半分本当で半分嘘だと思います。

結局、経営者が気に入る結果やアイデアを持って来ないと認めてはもらえません。
いくら新しいアイデアでも、経営者の考えが変わらない限りは新しい風を吹き込んでも意味なかったりします。

社員に自発性を求める時、どこまでの自発性を求めるのか、自分の中で求めている自発性と向き直る必要があると思います。

それをしないで、単純に自発性だけを求めるとストレスが溜まる原因になるのかな、と感じました。

 

見てなきゃ人は絶対にサボる。

自分もそうですが、上司とかが見てなきゃ大半の人は多少サボります。
サボるという言葉は悪いかと思いますが、人間の集中力なんて持ちませんので息抜きにおしゃべりしたり、ネットサーフィンしたりと、仕事に関係ないことをやるもんです。

僕も息抜きぐらいしますし、特に集中力がない方だと思います。

そこに対して目くじらを立てて指導しようとすると、お互いにストレスになります。社長さんによっては社員を管理したがる方がいらっしゃるようですが、現場上がりの僕からすると、管理されているような状況で制作の仕事はしにくいと思います。

ですので、そのサボりで進捗が遅れたり、業務に支障が出てくると話は別だとは思いますが、多少は大目に見てやっても良いのかな、と感じました。

しかし、その多少の部分が人によって異なるので、どこまで大目にみるのかのさじ加減が難しいところです。(本当にサボりまくってバグだらけだったりすることもあるので。。)

 

ルールを作るとルールを管理するという手間が出てくる。

色々な人がいると色々なことをする人がいるわけで、会社の運営上ルールを設けないといけないこともあります。
会社のルールって社会人になっても小学校並みのことが多いです。

例えば遅刻しない、とか業務報告きちんと出す、とか本当に宿題忘れたレベルのことがきちんと守れない人がいるので、ルールが必要になります。

きつく縛るつもりはなくても、ルール化しないと守れない人もいるので、一部の人のためにルールは作ります。 

ルールを作ることで状況が改善するかと言うと、それはそれで管理が必要になってきます。ルールを作るのは簡単です。
しかし、ルールを作るということは、そのルールを守らせるために誰かが監視しないといけないし、ルールを破れば罰則なり注意なりしないといけません。その誰かって自分だったりします。

縛られたくない人はルールに反発しますし、時には辞めていく人だっています。

すんごいストレスです。
組織として会社を運営していくうえで、ルールの運用というのが意外と大変だと感じました。新しい人が入るたびに「頼むから問題行動しないでええ!ルールがまた出来るとう厄介だから!」と未だに思っています。

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当たり前のことを当たり前にやってくれる人が一番。

真面目、サボらない、ミスが少ない、嘘を付かない、とか当たり前のことで十分だと思います。逆にスキルがあっても調和を乱すような人は厄介です。(新しいルールが出来たりするので)

マメに報告を貰えるとかそんなことが大事だったりします。
要は信用して仕事を頼める人というのが、まずは大切なのです。

それ以上のスキルやアイデアなんかを求めるのであれば、まずは経営者が自分自身でアイデアを出し、それを成功なり軌道に乗せる必要があります。

出来てないうちは、思うような人材が集まるということはないのではないかと思います。会社に入る人も、面白いことや凄いことの実績がある会社であれば、何か自分もチャレンジ出来るかも知れない、面白そうな会社だと思って応募してくるわけで、何もない会社が良い人材だけ求めてもしょうがないのかなと思います。

ビジネスで制作を進めていくうえで、一番大切なのは品質もそうですが、時間感覚です。アート作品のようにデザインをこだわるあまり、見積り工数以上の時間を平然と費やすような進め方であれば、ビジネスになりません。

僕は、真面目に時間と要件を守って制作をしてくれる人がいれば、今はそれで満足です。そこから先は経営者次第なのかと思います。