たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

事前に絶対見極めたい!制作費用を支払わない会社(人)の特徴

 

制作業界に身を置いていると結構個性的な方が多いと感じます。
ありえないような理屈で費用を払わない、作らせるだけ作らせて最後の請求段階で値切りを迫る、普通に生活をしてお店で物を買っているような感覚だと信じられないような場面に遭遇することがよくあります。

世の中お金を払わない人に限って要望が大きかったりします。
マクドナルドで怒鳴るおっさんなんかもそうですよね。結局コーヒー一杯くらいしか頼んでないのに店員に偉そうに怒鳴ったりしています。

困ったものです。
マクドナルドのような店舗ですと、来るもの拒まずで客を事前に選べませんが、制作においてはそういう相手を事前に見極めて、出来ればそういう人や会社との関わりを回避することが出来ると思います。

僕は割とトラブルに巻き込まれやすい体質のせいか、結構色んな経験をしてきた自負があります。その経験の中で、ヤバそうな会社や人を見極めるポイントを書いてみたいと思います。

 

初取引なのに相見積も取らずにいきなり発注しようとする。

初取引なのに相見積を取らずにいきなり自社に発注しようとする会社は危険です。
普通の企業であれば、第一候補の制作会社があったとしても、念のため相見積を取るのが普通です。

自分の会社をピンポイントで指定していただけるのは確かにうれしいですが、相見積を取らずにピンポイントで指定してくる場合は、何故自分の会社もしくは自分をピンポイントで指名してもらえたのか確認した方が良いでしょう。

若い制作会社、小さい制作会社を狙ってうまく制作後に値引きなどをさせよう、という会社もあるようです。特に広告業界の営業あがりの人などには弁が立つ人、下請け業者に値引きさせるための交渉術に優れている人も沢山います。

そういう人が狙ってくるのは、現場上がりの制作者がやり始めた若い会社やフリーランスなど、うまく言いくるめられそうな相手です。

いきなり問い合わせてきて発注を急ぐようであれば、嬉しい反面かなり注意が必要だと思います。

 

自社の案件なのに着手金は支払えない。

例えば自社でリリースするWebサービス、自社のWebサイトなのに着手金が捻出できない、払えない、というのは危険な兆候です。

広告代理店の下請けで制作を請ける時などは、代理店がエンドクライントからの支払いを受けてから下請けの制作会社へ制作費を支払うので、着手金は出せない、と言われることは多々あります。(大体出ません。)

自社の案件なのに、着手金を払えない、というのはかなり危険で、制作完了段階で値切りや難癖付けて納品させない、値引きを迫るということが考えられます。

自社の案件なのに着手金が支払えないのは、そもそもきちんと払う意思がない可能性が高いので、基本的にはお断りした方が良いかと思います。

 

意見をあまり聞かずやたらと前のめりで話を進めようとする。

前のめりでやる気満々なのは良いことですが、あまりこちらの忠告や意見を聞かずに夢や完成形を語る人はちょっと危険です。
そういう人は出せる費用が少ない割には理想像が大きく、プロとして制作会社、制作者に求めている要望が非常に大きいです。費用に関わらず請けたら最高の物を提供するのがプロの仕事だ、くらいのことは平気で言ってくるものです。

金はないけど、理想と夢は大きい典型的なタイプです。

思い付きで要望も言ってきますので、仕様変更との境界線を納得してもらうのも一苦労です。自分の意図が伝わらない、もしくは仕様変更扱いにされると途端に文句を言いだし、当初予定になかったことを費用内でやらせようとします。

そういう人は仕様書をいくら提示しても基本的には見てません。
常識的にとかプロだったらとかそういう前置きで、意地でも費用内でやらせようとします。結局そういった追加オーダーを飲んでしまうと制作費を払わないでやらせているようなものです。

正直なところ一緒にやってみないと分からないですが、結構そういう傾向にあると思います。中には良い方もいらっしゃるんで先入観でみてしまうのも危険なんですけどね。

 

お金の話は一切しないでとにかく進めたがる。

制作では、制作費用の話は一切せずに話だけを進めようとする人が多いです。
とにかく面白いことをしたい、とか自分たちの都合ばかりを話して、唐突にスケジュールやデザイン制作の話につなげようとするような人達です。

そういう人は費用の話をすると、急に顔が曇ったり、露骨に嫌な顔をします。
この表情が見極めのポイントです。

健全かつ常識的な発注者であれば、費用がかかるのは当然なので、まずは費用の話をするはずです。追加であれば、追加になるだろうから追加費用の見積りを先に欲しいと言ってくるもんです。

発注者もしくは発注権限を持つような人が、お金の話が野暮という感覚でいられると後々に支払いを渋ることや値引き交渉の可能性が高いです。

 

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スケジュールに無理があるけどゴリ押ししてくる。

スケジュールのゴリ押しの理由がきちんと説明付けば良いのですが、これといった理由もないのに、ただ早く欲しいなどの理由でスケジュールをゴリ押ししてくる会社は危険です。

例えば代理店が以前使っていた下請けがこけてしまってもう期間がないとか、創立記念日にリリースしたいとかそういった明確な理由ではなく、ただ何日には出したいんだ!みたいなことをいう方がいます。

よく分からない無茶な期限を提示してくる場合は、その期限をちょっとでも過ぎたら、精算時にペナルティーとか言ってくる可能性があります。

 

クラウドソーシングやマッチングサイトなどは事故率高し。

クラウドソーシング自体発注の立場から見ると使いやすいと思いますが、発注者のバックれ易さもかなりのもんだと思います。

楽天のビジネスマッチングなんかも使ったことあるのですが、費用感を知りたいとか提案見てからやろうか迷ってる、とかそういうのがウヨウヨいます。

現に発注してデザイン案まで制作させておいて、何の音沙汰もなくなるような会社も結構あります。こういうところから出来たところまでを支払わせるのは結構大変です。値段も値段なので諦めがちになりますので、向こうの思うツボだったりします。

もちろんクラウドソーシングなどで結構稼いでいる方もいらっしゃるとは思いますが、何せ顔が見えませんし、顔を見ない分バックれ易さもあるということは念頭に入れておいた方が良いかと思います。

クラウドソーシングは個人的には受託制作より発注でうまいこと使うに限ると思います。発注者として使う分には凄く良いと思っています。

 

難癖を付けられたら冷静に判断し、簡単には謝らない。

難癖を付けて支払いをする気のない方は色んな突破口を探しています。
実際の成果物の不具合や不備以外にも対応だとかそういうところからも何かないか探しています。

会社でやっている以上、多少対応に難ありなディレクターやエンジニアがいたりするもんですが、そういう対応ひとつ取ってみても「不快に感じた」とか「御社のコンプライアンスは・・・」なんてことを言って、最終的には誠意という名の値引きなどを迫ってきたりします。

制作スタッフが全員完璧に対応するということは難しいですが、クレームを付けられた際に、本当に自分たちが誠意を迫られるほど悪い対応だったのか、謝るべき内容なのかをよく考えてから謝罪などの対応をした方が良いと思います。

一回謝ってしまうと非を認めたことになりますので、そこに付け込んで色々言ってきます。後で何を言っても「御社が悪いということは認めましたよね!」と言われてしまうので、なるべく謝らず冷静に判断して本当に悪かったら素直に謝るのが良いかと思います。 

 

他業種の制作の方に聞いたのですが、Webだけでなくゼロから物を作る制作の業界で働いていると必ず難癖を「支払わない!」と言う方はいらっしゃるようです。どこの制作の世界も一緒のようです。

大変です。かなり私見入ってますがご参考までに。