たかもブログ

溝の口や町田周辺やのこと、お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

営業がいないWeb制作会社はどうやって新しいお仕事をもらっているのでしょうか。

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Web制作会社には営業という肩書きの方がいないところが多いです。

みんな、仕事を取るうえで営業とかどうしてるんだろう、と疑問に思って打ち合わせなどで会った制作会社の方に「御社は営業とかいるの?」と聞くと、大体「いない」との回答が帰ってきます。

制作の場合、営業というのが物を売る仕事ではないので、出来る人というのも限られてくるという背景もありますが、営業マンを置いている制作会社は10名未満の会社だとかなり多いと思います。

では、みんなどうやって仕事もらっているんだろう?

実際に制作する制作者として制作会社に所属していると、作業(仕事)はあって当たり前、という感覚になっています。

僕も最初に入ったシステム会社から転職したデザイン会社にいたるまで、仕事はあって当たり前のような気持ちでいました。来た仕事に対して向き合うということだけを考えていました。

そして、さらに小さいWeb制作会社に入った時「おい!仕事がなくなってきたぞ!どうする?」みたいな雰囲気になって、初めて仕事を貰いに行く(営業)ということを意識したように覚えています。

その後、スタートアップで制作会社の立ち上げに参加するのですが、仕事を取りにいかないといけない、という経験を少しでもしておいて良かったと思います。
今の会社では、つねに独りで売上の数字とにらめっこしているので、仕事を貰う(売上の数字を加算する)方法ということに非常に敏感になっています。
また、仕事の入りがゆるやかになってきた時の緊張感というか、股下あたりがキュンとなる感じを毎年感じております。

営業マンのいないWeb制作会社はどうやって仕事をもらっているのでしょうか。
その現実について、僕の見聞きした話や自分自身の経験をまとめてみたいと思います。

 

会社のWebサイトから問い合わせ。

制作のお問い合わせ窓口としてお問い合わせフォームを設置していても、採用とか人材派遣、協業と称した営業の連絡が多いです。

これは企業によるかと思うのですが、複数のWeb制作会社に所属してみて、問い合わせフォームから月に何回も案件の相談が来るような会社はあまりありませんでした。
もちろん、案件の相談がゼロということはないですが、確率としては問い合わせフォームを開いて待っているだけでは難しいというのが現実です。

Web制作と地域のキーワードで検索すると多くの制作会社がヒットします。

この現実からみても競争率は激しいので、自社にお問い合わせフォームを設置しただけ、Webサイト内の問い合わせへの導線強化だけでは仕事に結びつけるのは難しいです。

検索エンジンの10位以内に表示されているような会社であれば話は別かも知れませんが、多くの制作会社が仕事を貰っているのはもっと別なところだと思います。

クラウドソーシングやマッチングサービスを利用する。

今は運営されていませんが、楽天ビジネスという有料のお仕事マッチングサービスを使っていたことがあります。今でいえばクラウドワークスとかランサーズなどのサービスでしょうか。

こういったサービスで仕事を取るのは価格勝負です。
いかに安く案件数をこなすかにかかってきます。

クラウドソーシングは法人だけでなく、個人事業主も混ざっていますので、本当に価格勝負です。うちは品質に自信があるので他社より高い、なんて言葉に魅かれるような人はこういったサービスはあまり使いません。

営業が出来ない会社にとってみると、見込み顧客がいるところに対してアプローチするのは営業経験のない制作者にとっても受注確立を上げる動きに変わりありません。
しかし、価格競争に巻き込まれることだけは覚悟しておいた方が良いでしょう。

あと、癖のあるお客さんや未払いなどのトラブルも多いようです。

僕の経験でも発注もらってデザイン出して音沙汰なしになるようなこともありました。

連絡を取りまくってデザイン費だけは回収しましたが、連絡が取れなくなってしまう(電話に出ない、メールも返信なし)となってしまうような方もいるらしいので注意した方が良いです。

ただ、見積りを出しても「話を聞いてみたかった」「値段感を知りたかった」などの人も結構多いです。

すいません。どうも僕個人の印象が良くなかったので、マイナス面を書いてしまいましたが、クラウドソーシングを使って売上を上げている会社もあるかと思いますので、まずは使ってみても良いかと思います。

Webサービスを作ってブログを書いて、同じようなサービスを作りたいという話を待つ。

制作者同士または業界で営業経験のない人間が集まって作ったばかりの制作会社は実績もありません。以前の会社では大手企業のサイトを担当していても、それは会社の実績であって、外に個人で持っていけるような実績ではありません。

では仕事が取れていないのに、どうやって腕を見せれば良いのか?
それはとにかく作ることです。仕事はないけど時間はあるのでとにかくWebサービスとか作って会社としてプレスリリースを打つ。
そしてどうやって作っとか運用の苦労話なんかをブログに書きます。

プレスリリースはWeb制作会社としてAdwordsに広告出すなんかより、よほど低価格で会社のPRになります。色々と作ってプレスリリースを打っていると、そのうち仕事の相談なんかが舞い込んできます。

同じようなサービスをうちでも作りたい、サービスを作って運営した実績のある会社と仕事がしたい、と探している人はいるものです。
ブログも内部的なこととかきちんと更新していくと、アクセスが少なくても、同じ業界の方で興味ある方が声をかけてくださったりします。

知り合いの紹介。

知り合いからの紹介です。

友達や親せき、義理の親などなど、自分がWeb制作を仕事としている方から「ホームページ作りたいんだけどどう?」みたいな話ですね。
いつも飲みに行ってるお店とか美容院とかお金を払っているところで、「今度ホムペつくらない?」なんて感じで制作の仕事を引っ張ってくる方もいます。

知人の友人がホームページ作りたいと言っている、など日常の人付き合いの中で発生するようなケースもあるようです。特に社長さんの知り合いで、なんていう案件はちらほらとありました。

僕の場合は極端に友人が少なく、仕事以外では対人でのコミュニケーションをほぼ取らないのであまり機会はありません。そんな僕でも以前勤めていたシステム会社の同僚が転職したりしてWeb担当になって仕事をもらったりしたこともありました。 

今の会社は違いますが、制作会社の仕事の多くは、社長さんの知り合いのコネで仕事を取っていることが多いです。

逆にこれからWeb制作で起業しようとしている方であれば、それこそ人脈は会社員のうちに作っておいた方が良いと思います。

 

同じ企業内で他部署など横への展開。

すでに付き合いのある企業の別の部署の担当者を紹介していたけるような場合があります。

規模が大きく、営業所や部署が細かく分かれている会社の仕事が取れたら、きちんと対応して喜んでもらえるものを納品しましょう。(失礼。もちろんどんな仕事でも。)

ちゃんと対応して一定の評価がいただけるようになると、他の部署でWeb制作会社を探している時などの紹介してくださる場合があります。

特に代理店さんなどから仕事をいただいているような場合は、対応の評価が良いと色々な部署の仕事を紹介してもらえたりするので、窓口を担当するWebディレクターが営業替わりになっていたりします。

大企業を主な取引先にしているWeb制作会社だと、一社の中の色々な部署の仕事をもらって、一社に売上を依存している会社も結構あるようです。

大口のお客様を持っているとそれだけで食べていけるのが、Web制作の仕事であったりするわけですが、その一社の取引きがなくなったことを考えると新規開拓できるような営業マンもいない制作会社は結構危険な経営であるともいえます。

僕は常に怯えています。

以前、取引きのあった方が声を掛けてくれる。

会社を辞めても同じWeb制作業界で働いていれば、以前付き合いのあったお客さんの担当者から直接声を掛けていただけることがあります。

辞めた会社とは相性悪くてきちんと評価してくれていなくても、お客さんは先入観なしにきちんと評価してくれていることがあります。

小さな制作会社だと、仕事は担当者についてくることも多く、次の担当者が気に入らないと、以前一緒に仕事していた彼は何やっているんだろう、と連絡を取ってきてくれることもあります。

仕事では個人携帯を頑なに教えたがらない人もいますが、個人で連絡が付くようにしておくと、ひょんなところから声を掛けていただけるチャンスがあるかもしれません。
もちろん、家にいようが休みだろうが、直接携帯電話にクレームが入ってきたり、相談電話なんかが入ってくることも多々あります。

しかし、独立したい人は個人と会社の線引きをしない方が、絶対に将来の自分に繋がると思います。

もちろん、辞めた会社の顧客に対して営業かけると訴えられたりする可能性が高いので、そこは気を付けた方が良いでしょう。
(僕には自分から声を掛けるのは怖くてできません)

誠意を持ってちゃんと仕事をしていると誰か見てくれているものです。

交流会などで知り合った方からお仕事をいただく。
制作だけでなく書籍執筆のチャンスも?

業界の交流会で話しが発展する場合もあります。

僕の経験上、行くのであれば勉強会のようなもの、ただセミナーを聞いた後の懇親会ではなく、全員参加型のイベントが良いと思います。そういう場所で、自分の意見とか考えを面白いと思ってもらえると仕事に繋がることもあります。

ただ、セミナー系でも必ず参加していると顔を覚えられて機会も増えていくそうです。

知人で、必ず交流会に出ていてそこで知り合った代理店の方や出版社の方から仕事をもらったり技術書の出版にこぎつけたりする方も実際にいらっしゃいます。

僕の知り合いの編集者の方も、Web制作系の勉強会とか交流会には顔を出しているようでした。会社の仕事になるかは分かりませんが、Web系の書籍を書いてみたい人とかは色々な交流会に出ていると機会があるのかもしれません。

僕は懇親会は人の輪に入っていけないのでほぼ行きませんし、行きたくありませんが。

 

僕の見聞きした範囲、経験した範囲で書いてみました。
概ね営業のいない制作会社の現状と合っているとは思います。 

制作というのは「作る仕事」ではありますが、昔の職人のように不愛想だけど腕は良いというのはあまり通用しません。
もちろん、著名なデザイナーやエンジニアのような方になれば、腕で仕事がもらえるでしょう。
しかし、制作会社という単位で考えると、紹介などの横の繋がりは腕だけではなかなか繋がりません。そこはやはり対人間の繋がりですので、対応面とかコミュニケーション能力が問われるわけです。

制作の現場では「営業が勝手に仕様を」とか色々な愚痴が聞こえてくることがありますが、仕事を取ってくるってすごいことではあると、単純に思います。