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たかもブログ

溝ノ口周辺のこと、スマホアプリ開発、お酒や自分の意見などを好き勝手に書いています。

制作現場で本当に求められるのはスキルより逃げないことだと思う。

Web制作

 

Web制作を業務にしていると、少なからず揉めたり交渉事が発生します。
金額や制作期間、成果物、色々な面でクライアントと衝突したりトラブったりと一筋縄ではいきません。

 

そんなトラブルはきちんと進めていればありえない、と言う方もいらっしゃるかと思いますが、それはしっかりとした体制やクライアントとの信頼関係を時間をかけて会社が作り上げてきたからであって、それが当たり前ではありません。

特に小さな会社で小さな仕事から大きな仕事までやっていると、色々な個性の担当者がいらっしゃって、うまくいく場合もあれば思わぬトラブルになったりもします。言ってることが通じる通じないの相性もありますからなかなか大変です。

そこが受託制作の嫌なところでもあり、毎回勉強になり面白いところでもあります。 

制作の窓口というとディレクターの役割になるのですが、問題があるとまずはこのディレクターに連絡があって怒られるなり、色々とお小言を言われます。

ディレクターの業務であるディレクションというと、いかにクライアントの満足度を得るとか、いかにチームの制作を管理して牽引するかなどのチーム論みたいなことに置き換えられますが、実際の制作現場、会社から見た時に本当に必要なのは逃げないことだと思います。

制作というのは、うまくことが進んでいる時は楽しいです。
しかし、うまくいかなくなった時、トラブった時にこそ本当の制作者としての実力が見えてくるように思います。

最近では逃げることの大切さ、を解く方も多くいらっしゃいます。

たしかに自分が窮地に立った時、自分自身が潰れてしまわないように誰かに助けてもらうことは大切です。しかし、残された人のことを考えもせず無責任に逃げてしまうことと自分を守ることは違うと思います。会社で仕事をしている以上、逃げた後のことを処理する人が少なくともいるのですから、自分で案件に火をつけてしまったら逃げずに消火するのが筋でしょう。

ディレクターだけではありません。
デザイナーでもエンジニアでも、トラブルやクライアントとの衝突など思い通りにいかなかった時に投げ出さない逃げ出さない姿勢が一番大切だと思います。

知識とかスキルとかそういうことも大切ですが、万が一バグなどのミス、制作の進め方が悪くてクレームになってしまった時、クライアントの怒りときちんと向き合って最後までやり切ることが出来ること。これがすごく重要です。

トラブルでクライアントに怒られた翌日、本当はきちんと会社に来て自分の尻拭いは自分でするのが筋なのに、胃が痛いとか体調不良とかで、まるで自分が被害者のように怖がって会社を休んで逃げてしまうような人が結構多いように思います。

実際にトラブルの出火元である当事者が、トラブルが起きたと同時に体調不良とかで逃げてしまうような現場の経験を何度もしました。実際に具合悪くもなるのは分かりますが、そこは乗り切ろうよ、と思うわけです。

特に仕事が出来ると言われている人に限って、トラブルが発生した時にスッといなくなっています。(格好悪い姿は周りの人に見せたくないのかも知れません)
後始末は上司とかさらにその下で制作を進めていた制作者が尻拭いをしているような現場を何回もみました。

その当事者は何をしているかというと、別の案件の担当として避難していたり、体調不良で休んだりしています。こういうことをやってしまうと、クライアントからは少なくともあのディレクターとは仕事が出来ない(逃げた)と思われてしまいます。これが一番信用を失います。会社としても一制作者としても。

 

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僕もかなり昔ですが、一度逃げたことがあります。
前日にサーバの設定で不具合があったのを知っていたのですが、エンジニアも帰ってしまったので、翌日何とかすれば良いだろうとエンジニアにメールで指示だけ出して、自分は他の打ち合わせに行っていたのです。

すると翌日の午前中にもサーバの不具合は解決できず、会社の電話では猛烈に怒ったクライアントから電話が鳴りっぱなし、そのことを携帯に連絡をもらって知っていました。

会社に戻り、たまたま電話を取ったらクライアントだったのですが、エンジニアに代わってくれとのことで、さも自分は知らないかのようにしらばっくれて電話を回しました。その時、一言でもきちんと謝っておけば良かったものを、さも自分は関係ないという態度で、電話を代わってしまったのです。完全に逃げてしまいました。

窓口である僕のこの態度がまたクライアントの勘に触ってしまいました。
この時は、社内でしこたま怒鳴られて、クライアント先にも謝りに行って怒られまくりました。
よく殴られなかったものだと思うくらいの激しい怒りをぶつけられました。

この時、トラブルから逃げると倍返し以上に自分に降りかかってくることを身を持って知りました。

 

トラブルや揉め事があったとしても、絶対に逃げないで乗り切ると、クライアントからそれなりの信頼を掴めるようになってきます。トラブル自体は決して良い印象ではないですが、乗り切ることで自分自身の印象をクライアントに植え付けることが出来ます。

怒られたり揉めたししながらも、最後まで逃げずにやり切ると、戦友というか乗り切った仲間みたいな感じでクライアントの信頼度はちょっと違った角度で厚くなります。

徹夜とか残業とか肉体論や精神論は無意味だと思っています。今まで色々な会社でやってきましたが、得る物はありませんでした。唯一無意味だということを知ったうえで、きちんとクライアントと時間交渉することが出来るようになったので、それは収穫かも知れません。

制作という信頼関係が大切な業界、トラブルにもきちんと向き合っていく気持ちが技術的スキルと同じくらい必要だと感じるこの頃です。