たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

何をするかより何のために作るのか。

企業理念などで「何をやるかより誰とやるか」みたいな言葉を見聞きすることがあり、ちょっと違和感を感じていたのでそのことを書いてみたい。

 

考えようによっては、誰とやるかというのは結局経営側からすれば使いやすい人、例えば作ることが大好きで昼夜休日問わず自発的にスキルを高めてくれる人など、会社の持ち主にとって都合の良い人材のことではないかと思う。

誰とするかが大切であれば、経営者自ら現場レベルでスタッフすべてと向き合っているのか、と言われればそうではないだろう。
そういう方もいらっしゃるとは思うが、そうでない経営者が誰と、なんて言っても私には詭弁に過ぎないと思えてしまう。

確かに人材という意味では経営側の思想としては正しいのかも知れない。

ただ、それを会社のビジョンとした時、制作現場で実際に作っている人間に当てはまるのだろうか。正直当てはまらないように感じる。

もちろんチームワークという意味では誰とやるかも大切だと思うのだが、まず何のためにやるのかを考える必要があるのではないかと思う。
制作をしていると自発的にやる人とやらされてる人の2パターンがいる。

プログラムでもデザインでもそうだが、何のためにこれを作るのか、を考えるべきだと思う。

作ることの意味と目的を理解することで、もっとよくするためのアイデアも出てくるだろうし、作る方も制作に身が入るであろう。
何で俺これやってんだろう、みたいな投げやりな作業などはすべて目的を理解していないから故のことだと思う。

好きな人同士が集まって仕事をすると、好きな人が好きな人でなくなることも多くあるだろう。作っている過程で意見が食い違ったり役割分担の負荷に偏りがあったり些細なことで言い合いに発展することもある。

ただ、そんな時でも何のためにするのか、同じ方向を向いていればそれは目的のための良い物を作るという過程での産みの苦しみだと思えるだろう。

 

誰とやるか、に重きを置いてしまうと関係が崩れた時点でそれは崩壊してしまう。
制作というのは人間関係も大切だが、欲しい人の目的に合わせた良品を作り上げることがゴールだ。目的があっての提案と実現するための手段がある。

何をするかより何のために作るのか、制作ではここに重きを置くべきではないかと思う。