町田で昼飲みするなら、迷ってうろちょろしないで真っ直ぐ柿島屋に行って馬肉料理を食べれば良い。
町田で昼飲みは、僕にとって毎月一回給料日後の、今のところ人生でもっとも楽しみにしているイベントのひとつです。
夜の方が、開いている居酒屋も多いのですが、なかなか家庭の事情で夜時間を気にせず、気兼ねなく飲み歩くということもままならないので、こうして早朝に家を出て、チューハイ片手に街を散策、そして昼飲みをしているのです。
個人的な理由はさておき、小田急線に揺られて町田にやってきた目的は、馬肉料理の専門店「柿島屋」です。
以前にもこのブログで紹介しましたが、今回は柿島屋一本です。
もう少し、柿島屋について説明すると、町田にある老舗の馬肉専門店で、馬肉で柿島ビルを建てたほどのお店です。
柿島屋本店の周辺には、同じく馬肉を扱う居酒屋が数店舗あります。
場所はJR横浜線と小田急線、どちらからでも同じくらいの場所です。
ちょっと分かりにくい場所にありますが、ラーメンの日高屋と一蘭のすぐ近くです。
1杯300円で昼からキメキメになれるブドウ割り。
さて、やってきたのは昼少し過ぎ、いつも混んでいるので、座れないかと思ったら、意外に空いていました。
ここに来たら、取りあえずブドウ割り(300円)です。
ブドウ割りとは、焼酎にブドウ味のシロップを入れたもの。
駄菓子のブドウドリンクとかブドウ味のガムみたいな味がします。
このケミカルでチープな味付けが、なぜか焼酎の原液と合うのです。
ウメのシロップを入れた、ウメ割と言うのもあるのですが、これはもつ焼き屋さんなどで、時々見かけます。
しかし、ブドウ割りを出す店はなかなかにないのです。
馬料理も良いですが、ブドウ割りを飲みに来ているところもあります。
このブドウ割りは、焼酎の原液にシロップを少し入れる程度なので、すいすい飲めて酔いの回りもかなり早いです。
飲み口が良いので、調子に乗って飲んでいると、昼からキメッキメの状態で、町田を歩くことになるので注意が必要です。
ピリ辛の肉みそ豆腐がブドウ割りに合う合う。
ブドウ割りに合わせるのは、さっぱりとした肉みそ豆腐(440円)です。
馬肉を使ったピリ辛の味噌と、しっかりとした食感の豆腐にかかっています。
特にこれがブドウ割りと合います。
ポテトチップスに甘いコーラなどを合わせるように、ピリ辛に甘みのある酒も合うのです。
特に、アルコール度数の高い酒を飲む時は、あっさりとしたツマミの方が、酒にも合うし、胃への負担も少ないように感じます。(医学的な根拠は皆無ですが)
カレーはオツマミ。馬肉メンチカレー。
そして、僕はいつも柿島屋に来ると、メンチカレー(390円)を頼みます。
ライスに合うものは、酒のつまみに必ずなるものですが、カレーも例外ではありません。ピリ辛なカレーに熱々のメンチカツがよく合います。
馬肉を使っているので、肉汁が滴るようなメンチと違い、さっぱりとしていて非常に食べやすい。ライスでメンチカツカレーにするよりは、酒のツマミにちょうど良い感じです。
ごはんにも合いそうですが、あくまでもツマミのカレーだと思います。
シメは肉そば。太めの蕎麦は食いごたえ満点。
ブドウ割りをお替りして、馬肉のメンチカツを堪能したところで、シメは肉そば(550円)です。(肉そばはランチメニューのようです)
もちろん、肉は馬肉。
蕎麦はかなり太めで、柿島屋名物の肉なべのシメで使う蕎麦と同じものです。
肉なべとは、簡単にいうと、すき焼きの肉が馬肉みたいな感じの鍋です。
(厳密にいうと微妙に違いますが、甘辛い醤油味で卵に付けて食べるので、イメージとしてはほぼすき焼きです)
甘みが強く、少し濃い目の味付けの汁です。
馬肉は脂身がなくさっぱりとしており、噛むとキシキシとした、繊維質な食感が特徴的です。この馬肉が太めの蕎麦のシコシコとした噛み応えとマッチします。
普通の蕎麦よりも、噛み応えがあるので、結構お腹にたまります。
個人的には、もう少し薄味でも良いかと思うのですが、あっさりとした馬肉にはこの甘味と味の濃さが必要なのでしょう。
肉そばを堪能して、お会計は1,900円程度です。
馬肉専門店はマニアックで、なかなか昼から飲めて馬肉料理を堪能できる店はありません。
町田には24時間営業している居酒屋もたくさんあります。
昼飲み激戦区の町田だからこそ、迷ったら真っ直ぐ柿島屋へ行くべきだと思います。
特に40歳過ぎた中年から年配の方で、チェーン店の居酒屋で胃もたれするような方には、おススメです。