たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

自分のスキルは大して変わらなくても働く会社との相性で人は大きく変わる。

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僕は新卒で大手メーカーに入社して、その後Web制作会社へ転職したのですが、最初に入ったWeb制作会社では散々な評価でした。未経験で入ったのでスキル不足もあり、大手企業にいた時の感覚が抜けておらず、当然と言えば当然です。

大手企業からやってきたということで最初は持ち上げられて。。

最初は大手企業から来た、ということでかなり持ち上げられて、社長にもすごく気にいられ、次の事業の展開の話なんかをよくしてもらいました。僕はシステムの仕様設計からプログラムが出来たので、そういう面で重宝されていたのだと思います。

しかし、いざWeb制作でHTMLコーディングなどを業務でやらせていただくと、最初に教えていただいた先輩からダメ出しされました。未経験だったので経験者の方にとってはとろくて見ていられなかったのだと思います。今であればその気持ちはよく分かります。

「彼、全然駄目」

その先輩からそれが社長の耳に入ると、自分の右腕のように僕を持ち上げていた社長からは、目も合わせない、口も聞いてもらえないほど評価は下がってしまいました。
まるで女子を怒らせて無視されているような感覚です。
持ち上げられたところから、目も合わせない、口も聞かないほど評価を下げられてしまうとかなりきつかったです。ここからまる1年くらい会社に行きたくねえ、という毎日が始まりました。

幸いクビにはなりませんでしたが、最終的にはWebの案件ではなくシステムの方を中心にやって欲しい、と言われWebの仕事をしたかった僕はこの会社は辞めて、他のWeb制作会社に転職しました。

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真摯に真面目に仕事の対応をすれば、社内評価は悪くてもクライアントはちゃんと見てくれている。

前社のように他人にダメ出しするような人はおらず、非常に働きやすい環境でした。
しかも通勤は下り電車でガラガラ最高!

一旦剥がれたダメのレッテル、また貼られないようにと仕事に取り組みました。

しかし、何よりうれしかったのは、ダメだと言われていた自分に対して、個人的に仕事の相談をしてくださったクライアントがいたことです。

お前はダメだダメだと会社からは言われながらも、自分自身では真面目にきちんと仕事に対して向き合っていたつもりだったので、そこを評価していただいたのはすごく自信に繋がりました。自分で言うのもなんですが僕は向学心はある方で、前社の時から独学でWebに関することは勉強してましたし、それを社内では披露しませんでしたが、クライアントにはきちんとアドバイスもしていました。

細かい話は省きますが、そこからは色々な出会いがあり、現在は会社の経営に携わるようになりました。

人間、自分を認めてくれる環境に置かれると、必然的にやる気もでるし、人に認めてもらえる仕事をするように取り組むようになるのだと思います。ただ、自分を認めてもらえる環境とそうでない環境というのがあるのも事実です。

出口が見えない小さな会社のワンマン評価。

小さな会社の評価は一旦落ちると元に戻すのは結構難しいです。
狭い範囲で直接顔を合わせて仕事をしていると、スキル云々より一旦気にいらないと思われると、その人のスキルや対応自体を冷静に客観的に評価できなくなってしまいます。

スキルは努力次第で上がるけど、感情的なマイナスイメージを払拭できない限り、上司や社長の評価を戻すのはかなり難しいでしょう。出口が見えなくなってしまいます。

一度低い評価をされたり、猛烈に怒られまくったりすると萎縮してしまうので、その後改善したとしても、自分の能力を最大限に発揮できない原因になったりします。

小さい会社の怖いところで、一度ダメ出しされるともう誰も助けてくれないし、ダメな奴という視点でしか見てくれない場合もあります。

小さい会社はアットホームというイメージを持っている方もいるかも知れませんが、制作業界は自分良ければすべてよしという人も多いです。

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仕事が出来ないのではなくて、会社と合わないのかも知れない。

  • 前の会社では結構評価が高くて、キャリアアップのために入った小さい会社ではコテンパにダメ出しされて、1週間で辞めてしまった。
  • 前の会社では先輩にダメ出しされ過ぎて辞めてきた方が、その会社では社長にすごく評価されて今では社長の右腕。
  • 最初はモテはやされていたけど、もっと優秀な人が来て見過ごしていた欠点が浮き彫りになり、一気に評価が下がった。

大手企業から小さい会社、その逆もそうですが、転職してから成功する人と落ちる人結構分かれます。僕の知人では、会社からの評価が悪く不本意な肩書の仕事をさせられ、転職した先で代表取締役になった人もいます。

会社を移ると、人も環境も仕事の進め方も変わります。 

転職した先が自分にピッタリフィットすると人は能力を発揮できます。
しかし、経営者(会社)やクライアントとの相性が悪いと、持っている能力を十分に発揮出来ずに終わってしまいます。

石の上にも三年なんて言葉がありますが、社長や上司に嫌われた状態で小さな会社で踏ん張っていても、それは精神論的な修行にしかならないかも知れません。

自分の仕事のスキルを磨くことは大切ですし、スキルなくして他人から評価を得るのは難しいです。しかし、会社との相性に左右される部分もかなりあると思います。

現状に満足するとキャリアアップとして他の会社で自分を試してみたい気持ちが沸いてくる方もいると思いますが、もしかしたら今の会社が自分に最適なのかも知れません。

転職って癖になるっていうけど、自分にマッチする会社探しだと思います。
癖にならないように長く続けたいところですが、いかんせん相性だけは入ってみないと分かりません。

僕の知人でも最初の1社を20年近く勤めて、転職した先は2年くらいで辞めた方がいます。もしかしたら最初の会社との相性が良かったんじゃないの?そんなことを見ていて感じました。

転職って難しいですよね。