デザイナーさんは見習いたい。制作現場でこのデザイナーさんすげえな!と思う時
デザイナーというと、個人的には一言で言うと格好良いデザインを作ってくれる人というイメージです。
しかし、実際に制作してもらうと、その方の個性やテイストというものがあって、それが自分と合う合わないというのはあります。
ですので、すべてのデザイナーが自分の思い通りに100点のデザインを作ってくれるというとちょっと違います。
どんな肩書でもそうですが、肩書がついているからその道に関しては極めている、どんなことでも出来る、というわけではありません。
色んな意識で働いている人がいますし、スキルは人それぞれです。
そんな中で、同じようなデザインでもデザイナーの説明や制作の進め方によって、この人出来るな!と思わせる方がいらっしゃいます。
そういうデザイナーをみると何だかうれしく感じます。
よく分かりませんが、「あ!この人うまい!」という感じです。
強敵が出てくるとニヤッとしてしまう少年漫画のキャラクターに似た心境かもしれません。
本当にちょっとしたことなんだけど、こういう時にすごい、と感じることを書いてみます。
何気ない写真や画像の並び、アイコンに実はストーリーが隠されていた時
例えば、単純にパラパラと雰囲気を伝えるためにある写真。
きれいに並べてあればそれで満足な気もしますが、
「この並び順何だか分かりますか?」
「実はこの製品の原材料からお客様の手に渡った時の笑顔までのストーリーなんです」
説明されれば、ああなるほど!と思います。
実際には「おお!」と思うほどの感動がないこともありますが、この説明してくれるデザイナーとしないデザイナーでは印象が大違いです。
ちょっとしたことなのですが、デザインのストーリーをきちんと語ってくれるデザイナーさんに会うと出来るな!と思います。
ちょっとしたアイコンを装飾やアイキャッチに置くことはよくありますが、そういった装飾でも同じです。
ただ、なんとなく格好良くデザインしてみた、というのも正解だとは思います。
(デザインはセンスの相性もあるので、理屈抜きで格好良く感じるデザインもありますので。)
しかし、デザインに隠されたデザイナーさんの意図や考えなんかが埋め込まれているともっとうれしいじゃないですか。
ブランド品が好きな人の中には品質もそうですが、どこそこの王族が使っていた、とかストーリーを好まれる方もいらっしゃいますが、まさに同じです。
自分の持ち物としてデザインを考えた時にはやはり、人に説明できるストーリーがあると持ち主としてはうれしいものです。
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うまく言語化できないイメージを導き出してくれた時
デザインのテイストを言葉で伝えるのって結構大変です。
かと言ってじゃあ、こういうイメージというサンプルも探せない。
相手に伝わらないし、こういう時すごくむしゃくしゃします。
デザイナーさんだってむしゃくしゃしています。
お互いイライラします。
しかし、こういう時、
「今言われてるのってこういうことですよね」
「あ、そうそう!」
「じゃあ、例えばこのイメージでこういう感じで進めましょうか」
といった具合にどんどん話が進むと気持ち良いです。
デザインで自分の伝えたいことをデザイナーが理解してくれて、デザインに反映されると、スポッと何かが穴の中に納まった感があります。
デザイナーによっては、すぐに具体的なイメージを提示して、とか言ってくる方もいます。しかし、それが伝えられない人がいることも理解はして欲しいです。
よく度重なる修正でゴールが見えないというデザイナーがいますが、デザイナーが迷走すると依頼している方もどうしたら良いか分からなくなります。
その辺、しっかりと舵捕りをしてまとめてくれるデザイナーさんは心強いと感じます。
想像以上にデザインの仕上がりが早かった時
僕はデザイン会社に最初に勤めた時に驚いたのがデザインにはスピードも求められることでした。僕の中ではデザインというと、じっくりと時間をかけて仕上げるみたいなアートにちかいようなことを想像していました。
しかし、実際の現場はかなりスピードが要求されます。
仕事ですから、ひとつのデザインをゆっくりと自分が納得するまでやっている時間なんてないわけです。
僕が想像していた雰囲気とは全然違って鉄火場のような雰囲気だったのに驚いた記憶があります。だからなのかも知れませんが、デザインのあがりが早い人って単純に凄いと思います。
こんなのデザイナーなら当たり前だろ、と思われる方もいるかも知れませんが、これが出来る人って少ないと思います。僕の経験上かなり少ないです。
特に僕が働いているWeb業界は、作業が結構細分化されていて、デザイナーと言いつつディレクターなどの指示だけを仰いで作業だけを黙々とこなしている人も結構います。
よくデザインはオペレーションではないなんて言われますが、役割が細分化され過ぎて指示通りにやらざるを得ないオペレーションになっているようなところもあります。
多分、表に出てないけど、もっともっと出来るデザイナーが埋もれているのではないかな、とか最近思っています。
デザイナーは、マウスを置いて客先へ行こう、とちょっと思います。
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