直近で住宅購入を考えているなら、取りあえず起業や独立はせず、会社員でいた方が良い。
今年の8月に住宅購入した話はこのブログでも書きましたが、もしマンションでも戸建でも住宅ローンで購入を検討しているなら、取りあえず住宅を購入するまで会社員のままでいた方が良いです。
というのは、僕は創業メンバーで会社役員になって、住宅ローンを組めなかったからです。
全額キャッシュで買えるとか、頭金が物凄くたくさんあるなら話は別だと思いますが、創業して間もなく、売上が安定していない会社の役員だと、まず住宅ローンは組むのがかなり難しいようです。存続している企業の役員に昇格した、という場合は状況は異なると思います。
僕は普通の会社員であれば組めたであろうローンを組めるようになるまで、4年くらいかかりましたので、借金であるにも関わらず、住宅ローンの審査が通った時はひとつの達成感がありました。
その住宅ローン審査の現状について、僕の経験を書いてみます。
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僕が最初に住宅購入を考えたのが、ちょうど5年前くらいでした。
子供もできたので、いすれは賃貸では手狭になることが予想されたので、もう少し広い住宅購入したいと考え始めていました。
まずは手始めに近所でやっていたマンションのモデルルームの見学に行きました。やはり広いし、畜20年以上の賃貸とは全然設備が違う。妻の目が輝いているのがよく分かりました。
一通りマンションを見学して、営業マンと話している時に、住宅ローンの仮審査だけでもやってみたらどうか、という打診されます。
営業マンにとってみると、住宅ローンの仮審査だけでも通るかどうかは、見込み客になるうる客なのかどうかの重要な条件になります。
そもそも、住宅ローン組めない人に営業かけたって買える可能性はほぼないのですから、徒労に終わってしまうわけです。(偉そうにしている客に限って住宅ローン審査に出してみたら、どこの銀行も通らなかったなんてこともよくあるそうです。)
仮審査にあたり、色々と個人情報を書かされた際に、職業の部分で会社役員にチェックをしたら、会社の決算書まで審査に必要だと言われます。
よく聞いてみると、会社役員の場合は住宅ローン審査を受けるのに決算書を3期分と確定申告3年分と源泉徴収票を用意しないそうです。
会社員の場合は源泉徴収、確定申告だけで良いそうです。
しかも、条件としては決算黒字が3期連続していることが審査クリアの条件だと聞かされました。会社役員の場合は、会社の経営状態も自分自身とセットで見なされるので、経営が安定していない場合は銀行はお金を貸したがらないそうです。
当時、決算状況は良くないということは聞かされていたので「多分無理」と思いました。決算書をわざわざ用意して送ってみると、数日後やはり住宅ローン組むのは無理だとあっさり言われました。
僕は結婚する直前に誘われて会社の設立に携わったのですが、正直ローンを組めないと言われた時ほど、妻に申し訳ないと思ったことはありません。
僕が普通の会社員であれば、組めたのに。。
もちろん「お勧めの物件あったら連絡してもよいですか」と言っていた営業マンからの連絡はぷっつりと切れました。
そんなこともあり、半ば諦めつつ忘れつつ、住宅の現実には目を背けて、仕事を頑張りながら4年以上我慢して、今年やっと住宅ローンを組むことができたわけです。
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会社役員、特に設立したばかりの企業だと、こういった弊害も出てくる可能性があります。もちろん、そんなことを気にしながら起業する人もいないでしょうけど、存続している企業に社員として所属するということは、いかに社会的に信頼があるかということを実感しました。
しかも、住宅ローンの審査で、会社の決算書まで持ち出すって、社長でもない限り結構ハードル高いと思います。中にはあまり良い顔をしない社長や、駄目と言われる可能性もあります。僕も最初に決算書を見せて欲しい、とお願いした時はあまり良い顔された記憶がありません。
最近、社会のレールとかそういうことが話題になってますが、レールの上にいるからこそ受けられる恩恵もあることも事実です。
結婚して子供も出来ると自分だけの人生ではないことを痛感します。
だからと言ってそれに縛られることもないし、僕自身縛られるつもりもないですが、思いもよらぬところで会社員であることのメリットを痛感しました。