これから簡単なスマホアプリを個人開発したい人は、ゲームとツール系アプリのどちらを作るべきか。
これからスマホアプリを作りたいと思って勉強している方。
最初は簡単なアプリを作ってみて、ということから始める方が多いと思います。
僕は4年前からアプリでゲームを作ったりしていて、いまだに勉強がてらのところから抜け切れていないのですが、作ったアプリは必ずストアにリリースしています。
(Appleに完全拒否されてお蔵入りしたアプリもありますが)
会社でも、ゲームではなくツール系のアプリを作ったりしています。
リリースしたら「勉強がてらのアプリ」であっても、ダウンロード数は気になるものです。もちろん、あわよくば 収益も。
ということで、これからアプリを作ってみたいけど、どういう方向性で作れば良いか迷っている、どんなアプリを作っていこうか悩んでいる、という方のためにゲームとツール系アプリで、ダウンロード数や収益などはどんな感じになるのか、といったことをまとめてみたいと思います。
どんなアプリも内容による、ということは大前提です。
とはいえ、それを言っちゃあ、ということで僕の経験上の話をしたいと思います。
参考程度に読んでいただければと思います。
個人開発を対象にしています。
これからアプリ作りたいけど、どういったものを作ったら良いか、と悩んでいる方は是非参考にしてみてください。
ダウンロード数について
簡単なゲームは、一発ヒットの可能性もあるけど定着率も低い。
僕のつくっているようなカジュアルでバカなネタゲームでも、話題に乗れれば一気にダウンロード数を稼げます。
これは自慢なのですが、エレベーターババア!というタップするだけでのゲームでも、8万ダウンロードくらいはあります。
ツール系アプリについては後述しますが、短期的なダウンロード数はツール系アプリよりゲームのほうが上です。
ゲームはツール系アプリと違って、小中学生も遊びます。
ですので、ガツンと一発ダウンロード数が上がる可能性は、ツール系アプリより断然高いです。その反面、ダウンロード数がひと桁ということも、よくあります。
ダウンロード数もあるけど、アンインストール数も高い。
僕のアプリの場合は、有効インストール数は総インストールの数パーセントです。
現在夏休みなので、毎日数百ダウンロードされているのですが、その数を上回るくらいのアンインストール数もあり、有効インストール数はなかなか増えないのです。
(だからGoogle Play Consoleの一覧から総インストール数が消えたが悲しい)
もちろん、ゲームの内容が連打系の簡易なゲームなので、すぐに飽きられるということは分かっています。
しかし、初めてゲーム開発をする場合、簡単なものから入る方が多いのではないかと思います。そういう意味で簡易なゲームを作った場合の現状について書いてみました。
インストール数などは置いていおて、個人的にはゲームはやらなくても作っていて楽しいし、おススメです。ちょっと考えて形にするには、最適なのがゲームじゃないかと思っています。
2020年に始まる、小中学校のプログラミングでもゲーム作れば良いのに、と思ってます。
タイマーなど既出のツール系アプリでも、デザインやネーミング次第でダウンロードはされる。
では、ツール系のアプリはどうでしょうか?
僕は会社でも実験的にツール系アプリを作っています。
ツール系アプリとは、電卓とかタイマーとか家計簿のように、ゲームのように楽しむものではなく、日常的に「使うアプリ」のことを言っています。
僕は会社でアプリやサービスを作っていて思うのが、既出のアイデアであっても、自分たちなりの工夫をすることで、使ってもらえる可能性は十分にあるということです。
よくアイデアを出すたびに、「いや、もうそれあるから。」みたいな感じの人いますが、あってもそれを面白く、よくする話をする方が建設的だと思ってます。
去年、タイマーアプリを勉強がてら会社で作ってもらいました。
現在数千ダウンロードですが、有効ダウンロード数は30%ほどです。
ゲームが数パーセントなのに比べてかなり高いです。
Admobも設置しているのですが、それなりに収益が出ています。
エンジニアにアプリの勉強の課題として「タイマー」という簡単なネタを与え、女性のデザイナーに、キッチンで女性に使ってもらえる可愛いデザインを、ということで作ってもらいました。
ストアをみると、かわいい系はたくさんあるのですが、かわいさの感じ方は人それぞれなので、後発も良いところだけど、ダメ元で出してみたら以外と評判良かったのです。
ダウンロード数はまだまだですが、GoolgePlayの平均評価も4.1以上と割と良い方です。
すでにあるから作らない、というのではなく、アイコンとかキャラクター、インターフェイスを変えるだけでも、ダウンロードしてくれる人は結構いるもんです。
ツールと言っても、家計簿などの記録系のツールは結構厳しい。
ただ、ツールといっても家計簿とか日記のような記録系のアプリのダウンロード数は厳しいものでした。
勉強がてら作るには、ちょっとハードルが高く、手間と開発日数をかけた割に、数ヶ月での総ダウンロード数は数百です。
家計簿などの記録するアプリは、すでに使っている人は、そのアプリを使い続ける傾向おにあるのと、機能面においては本格的に作り込まれているアプリには、勉強程度の熱の入れようではかなわないのかもしれません。
あと記録系のツールは、機能やUI面で差別化するしかなく、たとえばタイマーのようにかわいい要素だけではなかなか難しいと感じました。
ただ勉強という意味では、かなり色々な技術を必要とするので、 作ってみる価値はあると思います。
広告収益について。
アプリといえば広告収益です。
簡単なアプリであっても、それなりに収益を挙げることは出来ます。
ブログなどより、僕はアプリの方が稼ぎやすいと感じています。
では、ゲームとツールはどちらが稼げるか?
個人的な結果ですが、有効インストール数に対して収益性が高いのはゲームです。
ツールに対してタップする要素が大きいことが原因かと思います。
アプリには課金という手段もあるので、一概にどちらが収益性あるとは言い難いのですが、無料の簡単なアプリだとゲームの方が高いといえます。
ツール系アプリは画面遷移によっては、全画面表示される広告「インタースティシャル広告」が配置しにくかったりするのも、収益に違いが出てくる要因かとも思います。
現に会社で作ったアプリでも、インタースティシャルを入れようと思ったのですが、画面遷移上、配置する余地がありませんでした。
インタースティシャルは変なタイミングで入れてしまうと、違反行為になるので注意が必要です。
開発の難易度について
ゲームはUnityなどマルチプラットフォームの開発ツールあるが、ツール系アプリは基本的にiOSとAndroid両方の言語を覚える必要がある。
開発するうえで、ゲームだとUnityとかCocos2dなど、iOSとAndroidのアプリを一度に作ることが出来るマルチプラットフォームの開発ツールがあります。
しかし、ツール系アプリの場合は、基本的にiOSとAndroidをバラバラに開発する必要があります。言語も異なるので、iOSとAndroid両方で作りたいなら、それなりにハードルが上がってきます。
Unityでツールを作るという手もありますが、双方のOSのナビゲーションを使えなかったりするので、本当に簡単なタイマー程度のものしか難しいと思います。
僕も昔はUnityなしでゲームを作っており、言語を使分けていた際は、かなり時間を取られていました。
開発を続けるためには。
とにかくストアに掲載すること。
ツールでもゲームでも、とにかく作ったらストアに掲載すべきだと思います。
ストアにゴミアプリが増える、という方もいますが、未来の優れたアプリ開発のためだと思って目をつぶっていただきましょう。
(つうかダウロードしなけりゃいいだろ、と。。)
掲載することで、ダウンロード数やレビューや評価など、反響がみえてきて、続けるモチベーションにも繋がります。
取りあえず参考書に見て、作って満足するのではなく、どんなアプリでもちゃんと仕上げてストアに掲載する手順までをきちんと把握すべきだと思います。
会社で開発していても、ストアへの掲載はやったことがないから分からない、というエンジニアも多いです。掲載までをひとつの手順として把握しておいて損はありません。
アプリ開発を続けるのに必要なのは、数ダウンロードや低評価にめげないメンタル。
個人でアプリを開発する場合は、会社とは違って自分が当事者です。
自分がアプリの窓口であり代表者なので、バグや評価などは自分で責任を負わないといけません。
Webサービスと違って、アプリは評価やレビューを付けることが出来ます。
ですので、ダイレクトに点数と口コミを受けることになります。
中にはただの悪口に近いレビューを書く人もいますし、アプリが落ちたりすると、容赦なく1の低評価が付きます。
僕はそもそも人をおちょくったゲームを作っている認識があるので、あまり気になりませんが、一生懸命作ったアプリに低評価を付けられると、かなり落ち込む方もいると思います。
アプリ開発を続けていくには、そういった評価に影響されないメンタルも必要です。
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ゲームにしてもツールにしても、ダウンロードして欲しければ、それなりに考えて作り込むことは必要だと思います。
ただ、アプリの勉強するにしても、とにかくリリースして反応を見てみる、ということはモチベーション維持のために必要だと僕は考えます。
最初に作るアプリは、その後の自分の開発の方向性を決めるものですので、結構重要だと思います。簡単なゲームやツールを作ってみて、こんな感じだよということをまとめてみました。
アプリ開発したいけど、何作ったらよいか分からない、という方の参考になればと思います。