難し過ぎると星一つ、簡単過ぎても星三つ。ゲーム個人開発者がはまったゲームの難易度について考えてみた。
自分で作ったアプリの評価って気になります。ダウンロード数も去ることながらレビューや評価はダイレクトに自分の作ったものへの評価となりますので、気にならないわけがありません。
アプリ開発をしていて楽しいのは評価がもらえることです。
使った人、遊んだ人の感想や評価を聞けるのはWebサービスの運用では味わえないところです。
しかし、レビューには良いことだけでなく、悪いことも書かれることがあります。
むしろ目に付くのは悪い評価。
僕のようにバカゲーを作っていると結構悪い評価も付き、中にはゲームと関係ない人格否定的なコメントを残していく方もいらっしゃいます。
悪口は置いておいて、レビュー欄を見ていると低評価の理由の多くに「ゲームがクリアできない!」「難しすぎる!」との内容が投稿されていることが多いです。
クリアできないことのユーザーのストレスが低評価に結び付いているようなのです。
そこで、自分なりにゲームの難易度について考えてみました。
あくまでも僕が作った連打するだけなどの単純なアプリの中での話なので、多くのアプリに当てはまるのかは疑問です。
激ムズ系のゲームとただ単に難しいアプリの差。
激ムズというゲームのジャンルがあります。Flappy Birdなんかが有名です。
では、そういった難しいゲームと自分のゲームの差がどこにあるのか。
僕の中では激ムズとして楽しんでもらえるのかな、と思っていました。
で、自分なりに考えてみたのですが、テクニックが必要な難しさと、ただ単に物理的な難しさの差なのかと思います。
Flappy Birdは土管に当たらないように連打にしても連打の早さを調整するテクニックが必要です。それに比べて自分のアプリはただ単に連打の早さにものを言わせるだけ。
クリア自体、テクニックでなんとなるのではなく、肉体的に連打が出来ない人はクリアが物理的に出来ないという部分にストレスがあるのではないかと思います。
ゲームとして面白味がない、といえばそれまでなのですが、原因を細かく考えてみるとそこなのかな、と。
自分がクリアできる基準と他人のクリアできる差の加減が分からない。
ゲームを作っていて一番難しいと感じるのは、自分ではクリアできるけど、他の人がどのくらい難しいと感じるかの差です。
作り始めたころはそこまで考えなかったのですが、何本かリリースしていく過程で、ここに一番作るうえでの難易度を感じます。
リリースしているアプリはもちろん自分で最後までクリアできることを確認しています。ですので、自分なりにはそこそこ難しさはあるものの、クリアできる範囲の難易度だと思っているわけです。
しかし、他人は違う。
知人にも「これって本当にクリアできるの?」「俺にはステージ5までが限界でした」などと言われることもあります。
そこでちょっと難易度を落としてアップデートしてみたところ、今度は「さくっとクリアできた」で評価星3つ。
簡単すぎてもいけないし難しすぎてもいけない。
このさじ加減が非常に難しいと感じます。
確率でクリアが決まるのはNG。
僕の作ったトイレ我慢ゲームは、連打をしてトイレまで辿り着くだけのゲームだったのですが、Android版をリリースする時に、トイレの個室が空いているかは運次第と、少しゲーム性を変えてみました。
1/3くらいの確率でクリア。
外れると掃除中だったり、掃除のおばちゃんが用を足していたりと、面白おかしいオチでゲームオーバー。
これがレビューではクリアできないのではないか?!と非難ゴーゴーでした。
コンビニのトイレに駆け込んでも、使用中だったりすることもあるし、現実社会だってそううまくはいかないもので、それをゲームに反映したりつもりだったのですが、それがクリアできない、と思われてしまったようなのです。
広告の文句って意外と少ない。
ゲームの難易度とは関係ないのですが、広告についてちょっと書きます。
よく広告を貼っているアプリに対して、広告多すぎ!というコメントがあります。
僕も画面の下の方に貼って、ゲームオーバーの時にインタースティシャル広告を表示してます。
ゲームをやるうえでずっと広告は表示されているのですが、それに対してはみなさんそんなに批判はないようです。もちろんゼロではないのですが、多くのアプリに広告が表示されており、慣れてきているのではないかと思います。
あまりアコギな広告表示をすると批判の的になるとは思うのですが、邪魔にならない程度に貼りつけておく分には、そんなに気にしなくても良いのかな、と思います。
作っている方も広告くらい貼らせてもらわないと、AppStoreへの毎年の支払い分が赤字になるので、なんのために作っているのか分からなくなりますし。。
総合して考えてみると、つまらなさと難しさが組み合わさった時、ストレスが最大になるのではないかと思います。
もっと面白いゲーム作れや!と言われればそれまでなんですけどね。
ちょっと自分なりに考えてみました。
今後も精進してまいります。