たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

最近のWeb制作会社のスタイルの傾向を業界内から見た雰囲気で分類してみた。

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Web制作業務を生業として起業や個人として独立する方が増えています。
取りあえずWeb制作なら独学でも出来そう、といった誤ったハードルの低さの認識で制作会社やフリーランスが溢れかえっています。

Web制作を依頼しようとしてクラウドサービスやネット検索で探すと、すごい数のWeb制作会社がヒットしてどこに頼めば良いか、分からない人には混乱するでしょう。

そこで特に理由はないのですが、なんとなくWeb業界の中からみてWeb制作会社を性質別に分類してみました。
制作業界の人間から見て実際の制作事情と、依頼する際の注意点などを中心として書いています。メリットは書いていないので、ちょっと印象よくない部分もありますが、すべての分類で良い制作会社は多々あると思っています。

Web制作会社を探す際に参考になればと思います。
あえて実会社名は挙げておりません。

あくまで独自の視点です。
すべてのWeb制作会社が当てはまるわけではありません。

 

デザイン重視系Web制作会社

Web制作業界はもともと印刷物のデザインをやっていたデザイナーが、Web制作にも手を付け出してできた制作会社も多く存在する。
デザイナー出身の経営者だとデザインを重点にこだわったWebサイトを制作する制作会社となることが多い。

デザイン実績もレベルの高いものが多く、大手企業のサイトを手掛けていることが多い。ただ、クリエイター気質の方が多く、何度もデザインをやり直させたり、提案させることが難しいデザイナーもいる。基本的には修正には応じないデザイナーもいるので、事前に修正などについても確認したいところ。

気難しい人が多い印象。

著名な会社になってくると、ブランディングからトータルでやる仕事でないと請けない会社もあるという。

システム面やWeb制作の技術的な話は弱い会社もある。

フロントスキル優先型Web制作会社

デザインというよりはHTMLやCSSなどフロントエンジニアが多く所属し、フロント部分のコーディングにおいては追求し品質にこだわった制作をおこなっている。
デザイン会社で制作したものに対してHTML化する部分だけの制作作業などが主な業務となっていることが多い。

書籍の執筆や業界向け勉強会の登壇などもやっており、Web業界では有名な方が所属していたりする。(業界に属していない人にとっては普通の人だが)

特化しているだけあって同じページ数や作業内容でも、制作費用が高めかも。

UI・UX論理系Web制作会社

UI、UXといった言葉をさかんに使いたがり、インターフェイス設計にこだわった提案が強み。素人目にパッと見分からないが、ユーザーの目線や行動パターンなどを分析し、それっぽい提案をしてもらえる。

ただし、言ってることが難しすぎたりして、よく分からないままお任せして、期待していた以上の効果がでないこともある。
制作会社の言ってることを理解するのに、それなりのWeb運用知識がないと話についていけないことも。こだわりの強い会社だと、発注者の要望も平気ではねのけることがあるので、自分の理想を追いたいのか専門家の力を借りたいのかで、依頼の判断をした方が良い。

論理的にそれらしく説明されるが、成果を確実に保障するものではないので、くれぐれもご注意を。

Webサービス運用系Web制作会社

自社でWebサービス運用しています!とうたっており、いかにもベンチャー企業感出しているが、実は9割以上が受託制作の完全なるWeb制作会社。

自社でのサービス運用や自社ツールなどを受託制作にも活用することを強みとしていることが多い。システム面も含めて対応が出来ることが多い。

中にはベンチャー企業として立ち上げたため、自社のサービス含めて完全外注の制作会社も会社もあるので、制作を依頼する際には制作体制についても確認することをお勧めする。

おもしろ企画系Web制作会社

笑い系のおもしろの方向が多く、自社で企画したお笑いネタやちょっとクセのある雰囲気を強みとしたWeb制作会社。制作技術というよりはスタッフそれぞれの個性や特技などを強みとしており、芸能人でもないのに本名を名乗らない担当者もちらほら。

オウンドメディアの運営などをしており、自社メディアで企業の製品PRなどを請け負っている。制作そのものというより、企画と専属ライターを使った記事やキャンペーンサイトの制作を請け負っている。

実際に企画とデザインはするが、ライティングやコーディングなどの制作は外部の制作会社に投げている傾向にある。
SNSで拡散するなども得意分野とし、おもしろコンテンツやキャンペーン企画に強い。

ただし、おもしろ要素がない仕事は断られる可能性も。

業界特化系Web制作会社

不動産や病院など業界に特化したWebサイトを制作するWeb制作会社。

特化した業界では多数の実績をもっており、制作というよりは営業に強みがある会社が多い。業界の内容を熟知しているので、話が早いといえば早いのかもしれない。

中には業界に特化したポータルサイトや口コミサイトを運用しており、SEO対策をうたっている制作会社もある。制作とセットでポータルサイト掲載などが特典としてつき、結果としてSEO効果があるなどの話が多い。

すでに作ってあるテンプレートを使って制作するような制作会社も散見され、実績をみると同じレイアウトのサイトがいくつもあったりするので、実績の多さではなくデザインをきちんと確認したいところ。

 

SEO、アドワーズ運用系Web制作会社

広告代理店の分類に入るのかもしれないがHTMLのチューニングなども行うので一応Web制作会社とする。

GoogleAdwordsやYahooスポンサードサーチなどの広告運用や検索エンジンの上位ヒット対策を売りにしている。

SEOに関しては成果を保障するものではなく、運用の代行とレポート提出で結構なお金を取られる傾向にある。サイトによっては成果がでるものもあると思うが、運用を止めたと同時に順位が戻るとか、成果が出ないということもあり、SEOに絶対はないのでご注意を。

基本的にはキーワードの選別とかレポートなどのコンサル的な業務が多く、HTMLのチューニングなど制作業務をお願いすると、人によっては目ん玉飛び出るくらいの料金を提示されることがある。

印刷系Web制作会社

パンフレットや名刺の印刷などと一緒にホームページも作るよ、という感じの制作会社。基本的には印刷系のデザイン会社もしくは印刷会社であることが多い。

実際のWebサイトの制作について、外部のWeb制作会社に依頼するか、社内常駐のWebデザイナーが少人数で制作していたりする。

あまり腕の良くないデザイナーがWeb担当として常駐しているようなケースもあり、業界内から見ると会社にもよるがWebスキルはいまいちといった印象を受ける。

制作を担当する営業マンによっては印刷系専門なので、Webの知識が希薄だったりするので、運用サポートなども望むようであればよく担当者の話を聞いた方が良い。

激安リース系Web制作会社

Web制作会社で検索するとGoogleAdwordsでヒットする、激安な制作価格のWeb制作会社。

月々の料金や初期の制作価格が数万円からで、通常のWeb制作ではありえない制作費用をうたっているが、よくサイトを確認すると月額払い2年契約のリース契約だったりする。

WebサーバもWeb制作会社で管理しているものが指定だったりして、リース契約が終了して継続しないとサイト自体がなくなったりするリスクもある。

制作スキルのほどは標準なのかもしれないが、金銭面の契約には十分にご注意を。

営業型Web制作会社

Web制作やコンサルティングなど幅広く行っている会社で、主に営業に力を入れている制作会社。制作会社かというと微妙なラインだが、Webサイトをみるとたいてい業務内容にWeb制作と書いてあるので一応分類してみる。

実体は営業兼ディレクション集団で、制作自体は外部の制作会社や個人に丸投げしていることが多い。人件費の安い海外に丸投げしており、制作期間が異様に長いような制作会社もあるという。

専門知識が希薄であったり、日中営業に回っていたりするため、連絡が取りにくい場合があるのでご用心。

ほぼ個人系Web制作会社

一応法人だけど社員は自分だけのような、実質個人の制作会社。

経営者が制作者のことが多く、専門分野に関しては秀でている方も多い。
ただ、専門分野外のことは知らないので、外部の制作会社などと制作することも。

ほぼ個人なので、当たりはずれがある。
(相性が悪いと個人なのではずれとなる)

それなりの体制の制作会社よりは、制作費用が比較的安い傾向にある。
主観だが、クラウドソーシングサービスで登場する制作会社にはこういう制作会社が多く登録されているとみられる。

規模の大きいサイトは恐らくひとりで請け負えないので、代表取締役みずから営業に来ているような場合は社内の体制などを一応確認した方が良い。

失礼だが、倒産や営業停止する会社も個人系が多いのが事実。

 

Web制作業界は次々に色々なことをし出す人が多いので、様々なジャンルがこれからも生まれてくるかもしれません。

ここに書いていないような取り組みのWeb制作会社もあるかと思います。

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