たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

Web制作は安いとサービスの質が落ちるのではなく、サービスの数が減るいうことを理解してもらおう。

f:id:takam0:20170829130357p:plain

制作の仕事をしていると「値段は関係なくお客さまに最高のサービスを提供するのがプロの仕事だ」ということを声高に言う人がします。

僕もそういう気持ちでお客さまに接するのは良いことだと思います。
しかし、ビジネスをして考えた際にお客さまの予算と照らし合わせて考えていくと、サービスの線引きをせざるを得ないことが多々あります。

スポンサーリンク

 

サービスの質というのは受け手によって感じ方が異なるので当然のことながら評価が異なります。それは食べログなんかをみていても、同じ店の同じ店員で評価が大きく割れることからもよく分かります。

安い制作業者はサービスの質が落ちるまたは悪い、ということをおっしゃる方がいます。中にはそういう業者もいると思うのですが、制作側の考えるサービスに対しての考え方と異なるのかな、と思うことがあります。

僕はサービスの質が「見積りにないこと(費用に見合わないこと)でも何でもやる」ということではないと思っています。

僕は常日頃、Webでこういうことは出来るのか?などの相談に乗るというレベルのことは営業活動でもあると思っているので、いちいちコンサル費とかそういうことは言わずに相談に乗ります。

そこで信用関係が築けてお仕事がいただければ御の字だと思っています。

しかし例えばの話、Webサイトを制作を請け負ったからといって、自社のメールの設定やサーバの設定まで管理してくれ、というのはまた別の話です。
エスカレートすると、社内会議で使いたいからこの資料のカラーで印刷をしておいて欲しいなど、自分の部下のように制作とは関係ないことを要求してくる方もいます。

もちろん、メンテナンス契約としてサーバ周りの面倒をみることも契約に入っていたらきちんと対応すべきです。

しかし、メンテナンス契約もないままに、ひとつサイトを作ったから、その制作の一端としてすべてを面倒見ろ、というのは料金次第ではむずかしいのです。
こういう制作以外のことについて「今回の制作の範疇ではない」とお断りすると、途端に対応が悪い、残念だ、とおっしゃる方がいますが、これはおかど違いだと僕は思います。

これは、質が低下するのではなく、費用に応じてサービスできる数が減るということなのです。

受ける側にとってみれば「サービスの数=質」となるのかも知れませんが、実際に人件費で稼いでいる我々にとってみると「サービスの数=人の時間=人件費」となるのです。

スポンサーリンク

 

飲食店でも安い値段でメニューを提供する店はセルフサービスであることがあります。
これは人件費削減だということは殆どの方が理解できると思います。

何かを安く提供するためには何かを削る必要があるのです。
ですから制作においても、ここまではやるけどこれはやらない、その代り安くするという仕組みが成り立っているのです。

費用が高ければそれなりの付加サービスも大きくなります。
しかし、それはその分の付加サービスも値段の中に入っているからなのです。

大切なのは最初にきちんと説明すること。 

こういったサービス対応についての不満というものは制作側の説明不足も要因であると思います。

最初に受注するために、なんでもサポートします、みたいな感じで接してしまい、なんでもやってくれるものと勘違いされてしまうケースです。

なんでもそうですが、やってくれると思っていたことをやってくれないとなると、サービスの質が落ちたと思われてしまいます。これはしょうがないことです。

ですから、今回の制作でやることとやれないこと、これを最初にきちんと説明するとサービスの質が落ちた、と思われることも少ないのかと思います。最初はサービスするにしても、初回サービスとかきちんと念を押したうえで対応することが大切です。

線引きを曖昧にして制作を進めると後になって線引きをした際に、サービスの質が落ちたと思われてしまうことが多々ありますので注意したいところです。

最近ちょっと良い顔して色々失敗したので自戒も踏まえて書いてみました。

スポンサーリンク