たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

Web制作業界で独立するなら知っておきたい請求と支払いのこと。

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経営に関わると請求や支払いなどお金のことばかりが気になってきます。

制作はプロとしてきちんと良質の成果物を納品することが本分ではありますが、そんな裏では社長が色々と資金繰りをしているのです。
社長の機嫌が今日は悪いぞ、という時はもしかしたら資金繰りに苦しんでいるのかも知れませんね。

僕は今でも制作に携わっていますし、何か作り出すことに関しては大好きです。

しかし、まったく会社経営という部分はまったく別で、常に売上と請求のことばかりを考えています。見積り請求マシンを化しています。

制作業界では「金の話は置いておいて」とか「お金の話には関わらない」というスタンスの方もいますが、会社経営はお金の話から目をそらすことは出来ないのです。
そらすどころか毎日ガン見しないとなりません。

制作関係の人って結構なあなあで仕事進めて、支払いの段階になって揉めたりします。

実際に仕事終わって支払いの段階になってこんなはずじゃなかった!みたいなことにならないように注意したいポイントについてまとめてみました。

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振込み手数料がきっちり引かれて入金される場合がある。

制作業界に長い間いても、意外にこのことを知らない方が多いようです。

見積りの作成などはしたことがあっても、実際の支払い管理までしている方はなかなかいないので、あまり知られていないようです。

アフィリエイトだと支払い手数料として500円くらいが引かれますが、イメージとしてはそんな感じです。契約書自体がないような小さな代理店だと、しれっと自社ルールで振込み手数料引いたうえで入金があったりするので、事前にきちんと確認した方が良いです。中には数百円の細かいこといちいち確認してくるなよ、みたいな方もいます。

実際に「細かいね」と苦笑されたこともありますが、きちんと確認した方が良いです。
なあなあで仕事して、結局損するのは手を動かした制作会社だったりするものなので、何と言われようときちんと確認です。

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振込み手数料の負担は交渉できます。

大手企業ですと振込み手数料は相手持ちのことが多いですが、中小の代理店などだと振込み手数料が引かれたうえで入金されることが多いです。
ですので、何度も言いますが、事前の確認と交渉です。

数百円も回数が重なるとそれなりの金額になります。

下請けの支払いは60日以上先のことも。

広告代理店経由で仕事をいただいているようなケースだと、月末に請求したものが翌月の15日とか月末。60日の支払いサイトが多いです。

長い会社ですと、80日なんていうところもあります。請求してから振り込まれるのが2ヶ月以上も先です。

代理店などを通さずに直接の取引きの場合は月末締めの月末払い30日の支払いサイトのことが多いです。

代理店などを介して下請けで仕事をいただく場合は、代理店がエンドクライントから30日の支払いサイトで制作費の支払いを受けるので、外注の制作にはその後ということになり必然的に支払いが遅くなるのです。

逆に自分が外部の方に支払う時は、それ以上先にしておかないと自分の持ち出しになったりするので注意したいところです。

自社が60日サイトで支払いを受けるのに、外注に30日で払っていたらどう考えても支払いが追い付かないですよね。その辺を意識しないで仕事を取ってきては外部に委託して仕事の数をこなそうとすると後でトラブルになったりします。

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納品月=請求月だということをつねに意識したい。

会社員として制作をしていると、きつい納期が延びると安心します。
しかし、これが経営の目線で見ると厳しい。

たとえば3月末に納品予定だったものが、4月1日に延期されると、請求を4月に回して欲しいと言われることもあります。支払いが月末締めの月末払いだったとすると、一ヶ月入金が伸びてしまいます。

会社員は毎月仕事の量に関係なく給料が支給されますが、会社に入ってくるお金は一ヶ月先になってしまいます。会社には内部留保というものがありますが、これが少ない立ち上げたばかりの会社だと給料の支払いも困ってしまいますよね。

長い機関の制作では必ず分割請求、着手金の交渉を。

Web案件はデザインとか提案書を作って受注角度が高いと言われていたのに、突然なかった話になることもあります。
発注書をきちんと取り交わしていても、そんなもの関係ないと言わんばかりに、亡くなった案件に対しては動いた分のお金も支払わないようなケースは多々あります。

こういうリスク回避のためにも着手金は必ず貰うようにした方が良いでしょう。
ただ、代理店などの下請けの仕事の場合は、代理店も持ち出しになるので、交渉が厳しい場合がほとんどです。

あと、何か月も長い期間をかけて制作を行う場合は必ず分割請求の交渉をしないと、資金繰りが厳しくなります。長い期間かけて行う制作は多くの人員と期間を割かれますので、その期間請求できないと給与の支払いがかなり厳しくなってきます。 

 

よくWeb業界では「仕事は企業と直取引が良い」ということを言われますが、こういった支払いや請求の面も加味して考えても直接エンドクライアントと取引できることのメリットは大きいです。

制作業界で長い間働いていても、こういった支払いや請求の実際のところについては無知の方も多くいらっしゃいます。仕事が沢山あっても、請求や入金の流れをきちんと把握して意識して仕事に取り組まないといけません。

自分ひとりであればなんとでもなりますが、社員を雇ったり、外注したりするとお金の話はシビアになってきます。
お金以前に制作のスキルや品質が大切ではありますが、独立したならお金のことも意識しておきたいものです。