たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

大企業から中小企業に転職する前に覚えておきたい!大企業とは異なる大きなカルチャーショック

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僕は割と大きめの企業のグループ企業に新卒として入社して、その後小さなデザイン会社に転職しました。
Web制作会社に転職するとほぼ中小企業や零細企業に入ることになるわけですが、大きな企業で比較的うまく立ち回ってきたはずの人でも、思ってもみないところで違和感やカルチャーショックでつまづくことがあります。

それゆえに、慣れないと大企業ではそれなりのポジションで後輩からも出来る人、として見られていたような人でも、中小企業にいくと使えない人となったり、違和感を感じてすぐに辞めてしまうという可能性を孕んでいます。

それは仕事内容のみならず、大企業と中小企業のカルチャーの違いや、今まで大企業では当たり前と思っていたことが当たり前ではないことの違和感によるものだと思います。

実際に、大きな企業から中小企業へ転職した際に、僕が感じた率直なカルチャーショックや違和感を書いてみます。

 

掃除を自分たちでしないといけない。

大企業などが入っているオフィスでは、たいてい清掃員の方が朝早くトイレの掃除やオフィスで出たゴミの収集などをやってくれます。
しかし、中小企業が入っているようなオフィスやマンションだと清掃員の方がいないことの方が多く、自分たちで掃除をしないといけません。

スーツを着てきれいなオフィスに出社することが当たり前だった人にとって、まずここに違和感を感じました。

制作者ばかりの会社だと誰も掃除をしないなんてこともあり、僕は今の会社の前に2社ほど制作会社を経由したのですが、最初の印象はどこも汚い事務所だな、という印象だったのを覚えています。 

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トイレが男女共通。

これは大きな違いです。
家では当然トイレは男女共用ですが、外で用を足す時に男女共用というのはコンビニのトイレくらいです。最近ではコンビニも分かれているところがあります。

家族や赤の他人とトイレを共用するのと、会社の同僚と共有するのとは大きな違いで、大をするのに抵抗を感じて非常事態以外は外のトイレに行ったりしていました。
特にパチンコ屋のトイレはきれいなので昼休みにはパチンコ屋のトイレの常連客となっていました。

もちろん自分がした後の脱臭も気になりますが、女性が出た後にすぐに入って良いものかとか色々気を使います。あらゆる面でトイレにすごく抵抗感がありました。

しかも、大抵事務所の中にトイレがあったりするので、音なんかもすごく気になりました。一日の中の数回の話ではありますが、こればかりはなかなか慣れません。

 

社長が身近にいる。社長と一緒に仕事をする。

社長が身近にいる、というのは新鮮でした。
大企業だとなかなか社長と直接話をしたり、「社長」と呼ぶことすらありません。

僕が最初に勤めていた会社では社長がエレベーターで乗っていても気が付かなくて、先輩に今の人社長だぞ、と教えられて初めて知るような感じでした。
採用面接でも社長が出てくることはなかったので、会社のパンフレットとかWebサイトでしか見たことないので、顔すら覚えてませんでした。

小さな制作会社の社長は上司のようなものなので、慣れてしまうと違和感ないのですが、社長がすぐ間近にいて、一緒に打ち合わせに行くなんて思いもしませんでした。

制作会社だと案件で直接社長自身が動くことも多いので、これにはプレッシャーを感じました。

 

見積書を自分でつくる。

業界や会社によっては当たり前のことですが、エンジニアなど制作者の一人として働いていると、自分がどのくらいの制作費の仕事を今しているのかすら知らないことも多いです。

当然僕自身も大きな企業に所属していた時は、見積書を作ったこともないですし、見せてもらったこともありませんでした。僕がそのポジションではなかったことも大きいですが、一社員の中の大半の人はそんな感じでした。

これが中小の制作会社に入ると、当たり前のように見積書を作成してお客さんに提出するということを指示されます。今は毎日見積りしか作っていないいんじゃないか、と思う程見積書を作ってますが、最初はすごく戸惑いを感じました。

会社の金額を扱ったことがないので、これで良いのかとかミスはないかとか、結構プレッシャーを感じたことを覚えています。

今でも同年代に入社した昔の会社の後輩に聞くと、見積りとかの話はよく分からない、と言われます。仕事上では金額を扱うというのが、中小企業に入って大きなカルチャーショックでした。

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お膳立てはない、自分で動けないと誰も助けてはくれない。

中小企業のやりがいとしては、大企業では一部分しか携われない仕事を全体的に関われるというところだと思います。
しかし、大企業の癖で当然あるであろうという社内のルール、例えば仕様書のフォーマットとか制作上のルールなんていうものが一切ない会社もあります。
場合によっては、ルールや制作フローの話なんかを聞くと「ないから君が作ってよ」ということになったりします。

僕の経験上、ルールとか制作管理体制みたいなものを重要視する人は、ルールのない会社に入ると、理想と違うと感じるのか早々に退職していったように記憶しています。

あと、大企業だと課長がいて部長がいて、なんていう感じで管理体制が出来ているので、嫌な事とか仕事上の悩みなんかを上司に相談するということが比較的しやすいと思います。

しかし、中小の制作会社だと「上司=社長」になったりするので相談しにくいし、先輩社員自身も忙しいので相談できない、ということもあります。
忙しい会社ほど、相談できる相手がいない場合もあるので、メンタルが強い人でないと続かない会社も多いのではないかと思います。

 

大企業に所属していた時の先輩で、転職するなら断然中小の方がやりがいあるでしょう!と言っていた転職経験のない方がいました。
大企業には長年勤めていながらも、この会社で俺は一生終わるとは思ってない!ということを飲み会の度にいう先輩方が結構いました。

実際に転職経験をしてみて、最初に感じた色々なカルチャーショックでかなりストレスを感じ、実際に転職もしました。大企業には駒のように扱われるというストレスがあり転職したのですが、中小企業に入ってみるとそれはそれで感じたことのないストレスを感じます。

逆もまた然りだと思います。

転職って仕事内容より会社の環境やカルチャーの変化にいかに適合できるかというところが一番難しいですね。