たかもブログ

お酒、スマホゲーム開発、Web制作のことなど好きなことを何でも書いています。事実のみすべて主観です。

下積み作業とは、何かを得る代わりに自分に今出来ることを差し出すことと思う。

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最近の若い人という程に歳を取っているつもりはないのですが、IT業界でも下積みのような地味な作業を嫌がる方が増えていると思います。

僕も嫌です。

そんなことしている時間があったら自分が習得したいことを会社でやらせて欲しいです。
未だに事務処理なんかやってると、俺は制作がしたくてこの会社に携わったのに、なんでこんなことばかりやってんだ、と毎日のように思います。

しかし、会社という利益追求組織に所属している以上、自分に出来ることをやらないとなりたちません。

僕がWeb制作業界に入った時、デザイナーを志望していました。
前職がシステムエンジニアだったので、当然未経験です。

自分の中では多少絵心があったり、学生時代に自分でデザインっぽことをパソコンを使ってやっていたので、何かデザインっぽいこと、エンタテイメント的なことをやりたいという想いで転職に踏み切りました。

ある制作会社の面接で、経歴でシステムエンジニアをやっていたというのを見て、システムの方の人員が足りてないから、そちらをやりつつデザインやHTMLの勉強をしたらどうかを提示されました。

他の制作会社は軒並み面接で不採用でした。
そもそも未経験で厚かましいのではないかと思っていたので、その条件を出してくださった制作会社に入社しましました。

自宅でAdobeのDreamWeaverなんかを勉強したので、それなりに何か出来るかと思ったらWebサイト制作の現場では未経験者が出る幕などありませんでした。
デザインにしてもコーディングにしても、ほぼ独学でやった程度の僕にはスピードから品質まで追いついていけるレベルではありませんでした。
(正確にいうと僕のセンスと理解力が足りなかっただけかも知れません。)

それでも少しずつ周りの方に教えてもらい、最終的にはWebサイトのひとつくらいは作れるようになりました。

結局、この制作会社を辞めたのは、最終的にエンジニアとしてやっていってほしい、と言われたので、それだったら転職した意味ないな、と思い辞めました。
実際にはエンジニア自体も足りていなかったのもありますが、Web制作のスキル自体も会社の求めるレベルに達していなかったのだと思います。

では、なぜエンジニア以外の仕事をしたかったのに、エンジニアとして制作会社に勤めたか?

給料をもらって働かせてもらい、更に自分の目標としている未経験分野を学ばせてもらえる対価として、自分がすぐに会社に貢献できるプログラミングを差し出したのです。

結果としてそうなったのではなくて、これは自分で考えた挙句、業界に潜り込みたい一心でそういう選択をしました。

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さすがに寿司を握るのに何年間も皿洗いみたいなのはちょっと気が遠くなります。
IT業界は技術も移り変わるので悠長に何年も修行している場合ではないんですね。

しかし、未経験で会社に入れて貰える以上、仕事ができるようになるまで、まずは自分が出来ることを会社に対して差し出すのは当然ではないかと思います。

よく、エンジニア志望の未経験の新人でもテストや仕様書などのドキュメント作成を先輩から頼まれると、半年もたたずにこの会社ではプログラムを学べない、と判断して辞めていく人がいます。
(一応ドキュメント作成くらいは出来た方が良いので、無駄ではないと思うんですけどね。IT業界、こういうの端折ろうとするから資料ちゃんと作れない人多いのではないか。。?)

たしかにプログラムなんて独学でも学べるので、会社で学ぶ必要はありません。

Web関連であれば自分で企画して、Webサービスのひとつでも立ち上げて、こんだけ出来るんだから業務としては未経験だけど、実績としてはこれだけのことを出来るんだから経験者として雇って欲しいと交渉すれば良いと思います。

しかし、それをやらないんだな。。

会社にスキルアップを求めて入るのは良いと思います。
会社もそれに応えられる環境を整えるべきだと思います。

しかし、正確には学ぶ場ではありません。

給与をもらって勤務する以上、例えば自分の目標とする以外の作業、雑務でも、今すぐ自分に役に立てることであれば自分を差し出すべきではないかと思います。
それで、完全に自分のやりたいことを会社から道を断たれたら、その時は辞めることを考えれば良いのではないかと思います。

それが下積みってもんだろう、と最近思っています。
特に最近嫌なことがあったとか、そういうわけではありません。