酒を飲まなくても飲んだ気になる酒本
週末しこたま芋焼酎を楽しんでまた平日の禁酒生活に戻ってきた。
さすがに一カ月続けると何の違和感もなく平日飲まないのが普通になってきた。
『帰ったらすぐに飯』が定着してきた。
とはいえ週末の酒を楽しみにしており酒のことを考えない日はない。
最近は酒に関係する本を通勤中と就寝前の布団の中で読むことが楽しみで、平日禁酒を続けられるひとつのポイントなのかも知れない。
(普通、もっと飲みたくなりそうなものなのだが、僕の場合は大丈夫。)
最近よく読んでいる酒を飲まなくても何となく酒場へ行った気になる本をまとめてみたい。
酒中日記
最近、ずっと読んでいる坪内祐三の酒中日記。
昼夜問わず出版会の著名人などと酒を酌み交わす様子が描かれていて読み始めると止まらずここ最近はこのシリーズをずっと読んでいる。飲んでいる酒が洒落たワインやカクテルではなくキンミヤ焼酎だったりするところにぐっと親近感が湧いてしまう。
週末の焼酎は何となくこの本の影響を受けていたりする。
映画化されたようで3月後半から新宿で期間限定で公開されるらしい。楽しみ。
作家の酒
文豪が飲み歩く姿を描かれたエッセイが結構好きで「作家」と「酒」というキーワードが入っている本は書店で並んでいるとついつい手にとってしまう。
この本はまさにそのままでタイトルもさることながら美味そうな写真と作家のエピソードが面白く、何度も読み返してしまう本のひとつだ。
この本をみて作家気取りで朝っぱらから飲んだりすると軽い吐き気を覚えたりすることもあり、イメージと実際やってみるのは違うな、なんて思ったりする。
酒のほそ道
酒のほそ道は定番中の定番。
何となく夜寝る前に読んでしまう。この漫画も酒の銘柄というより酒と肴と酒場をうまいこと描いていて読んだ気になってしまう。
漫画の後に必ず入るエッセイもちゃんと読もう。
ワカコ酒
最近ワカコ酒にはまっている。
ガブガブ飲むのではなく、ちょっとのつまみでグビっと飲む様子が非常に美味そうだ。女の子がこんなに美味そうに酒を飲む漫画はワカコ酒以外知らない。
大市民日記
老害炸裂な内容だが、私は個人的に好きな漫画。
鮨を食べにいくシーンもかなりあり、この漫画をみて鮨屋に飲みにいけるようになりたいというのが最近の目標だ。でも鮨屋って焼き鳥とか食べたくなったらどうしよう、とか考えていつも大衆居酒屋へ行ってしまうのだ。もうすぐ39歳そろそろ鮨デビューしてみようか。
みんな酒場で大きくなった
この人のじっくりお燗した酒を味わう姿にあこがれる。
ずっと吉田類の酒場放浪記を観ていて最初は太田和彦に違和感を覚えたのだが、最近はその味わう姿に魅せられて太田和彦派になってしまった。
この本はそんな太田和彦が色々な著名人と対談しながら飲んでいる様子が描かれている。僕も酒を味わう姿に味わいがある大人になりたい、なんて思いながら読んでいる。
漫画が多いが読んでいるだけでも結構満足出来るのだ。
酒の蘊蓄や口コミの良い居酒屋を紹介しているより、酒と飲んでいる人がうまく描かれている本が酒本として好きである。