俺の誤算
先日、蜂の子ぽろりというiPhoneアプリを作ったのですが、思った以上に評判というか反応すらなく、自分の無力さを知ることとなりました。
反省の意味も込めて経緯をメモ代わりに記そうと思います。
まず、このアプリは九州で蜂の子そーめんなるものを食べる地域があるというのをテレビ番組で見たのがきっかけで作りました。
画面一杯の蜂の巣の中で蜂の子が蠢いている姿を表現したかった。
それだけではアプリにはならないので、タップで引っ張り出そうということで今回のゲームという形になりました。
慣れない素材作りを夜な夜なかなり時間をかけて作りました。
出来上がりの8割くらいで家族(といっても妻とその妹程度ですが)に見せびらかしました。
自分の感覚では頭の中で考えていたものをほぼ再現していたので、出来上がりに多少の自信はありました。
感想は「気持悪い。。」
おそらく私が夜な夜なmacに向かって作業していたのを知っていて気を使ってくれてのこの感想。
しかし私は女子供にはこのアプリの斬新さは分かるまい、という気持ちでそんな感想は右から左へ抜けていきました。
正直、初めて作ったアプリの「THE我慢」というアプリがそこそこダウンロードされていい気になっていたのだと思います。
そして完成。
達成感に包まれて、あとは審査が通ってリリースされればどっかんどっかんダウンロードされるんだろう、、なんて想像の中でほくそ笑んでおりました。
そしてリリース後、iPhone5でみるとゲーム終了画面が崩れている。
iPhone4Sは問題なかったのですが、iPhone5で見ると微妙にLabelの位置が変わったりしてしまって、解像度で位置を微調整するようプログラムしていたのですが、リリース直前に配点方式などを変更し、表示を変えたタイミングで見落としていた崩れがあったのです。
完全な逆恨みですが正直Appleを恨みました。
余計なもん出してくれるな、と。
その崩れを知ったのはtwitterでした。
どなたかがツイートしてくれていました。
「ゲーム終了画面がどんまいなことになっている」 と。
どんまいって何だ?と思ったら、バグ(表示崩れ)のことでした。
バグ、不具合って言葉で聞くとドキっとするけど、「どんまい」ってなんだか励まされているようで暖かい気持ちになったのを覚えています。その分逆に恥ずかしさも増しました。
これはすぐに直して1.1にバージョンアップしました。
今現在、結局このアプリはリリースからまだ一ヶ月経っていませんが、ダウンロード数に陰りが見えてきています。ダウンロード数0という日が一日ありました。正直その日は絶望というか悔しさで酒量が増えたと記憶しています。
もしかしたらまだ分からない、という気持ちもあります。
結構時間をかけてイラストを描き、素材を用意し、作ったものが予想以上に反応なく、とても残念に思っています。
けれど、自分の頭の中にあったことを形しないで、そのうち脳内で風化させることに比べれば残念ではありますが、後悔はありません。
ネーミングも6文字に無理矢理合せましたし、いまいちだったかな、なんていうのは多少あります。
そうやって勉強していくもんだと思います。
恐らく来週2/25くらいには先週uploadしたアプリがリリースされるはずです。
今度も歩いていてちょっと面白いかな?と思った程度のアイデアではあります。
これも自分のアイデアが面白かったかどうかなんていうのはリリースしてダウンロード数で分かります。
アイデアっていうのは頭の中でコロコロ転がしていてもしょうがない。
確かに作れば良いってもんじゃなくて、よく考えてから作るっていうのはその通りで、自分が作ったものによって誰かが被害をこうむるのであればそれは良くないでしょう。
よく会社でみられる光景で「これは面白い!」と思ったものが、他人からは「でも、、」と否定され、「じゃあいいよ、だったら誰かもっと良いアイデア出してくれよ!あ?!」なんてふてくされてしまう。
そうであれば自分で良いと思ったアイデアはどんどん個人で作って、作った結果の反響を受け入れていく方が幾分清々しい。
ここまで書いてきて何を書きたかったのか正直よく分からなくなってきましたが、私はたぶん何回出して反響がなくても作り続けると思います。
今の心境をここに書き留めておきたいと思います。